...
......
一橋 蒼等
っ.....!
一橋 蒼等
こ、ここは...
俺は辺りを見渡した。
山で密かになく鳥の声と共に
優しいかぜが流れ、山の沢山の木がゆれる。
空には満天の星空。
ジャリッ....
一橋 蒼等
......?
一橋 蒼等
これは...ペンダント?
一橋 蒼等
(あぁ、そうか俺は....)
一橋 蒼等
(俺は、瑠奈を探してるんだ...)
ペンダントの中で太陽のように優しく笑う瑠奈を見る。
一橋 蒼等
(あぁ、参った..)
一橋 蒼等
(ここはどこなんだ)
一橋 蒼等
はぁ、全く覚えてないや
何も、思い出せない
寒い
全身が痺れる
意識が遠のいていく
...
???
お...と
???
ねぇ...
???
あ、...ぉ
一橋 蒼等
....
???
青等!!
一橋 蒼等
っ.....!?
???
も~、心配したんだからね!
俺はブレる視界を女に合わせる。
一橋 蒼等
夏目?
岩原 夏目
そーだよ、もー!!
彼女は泣きながら抱きついてくる。
一橋 蒼等
な、んで、ここ...
岩原 夏目
病院だよ、私が実家に帰る途中にたまたま
岩原 夏目
海辺に行ったの!
岩原 夏目
後ろに山があるところ。
一橋 蒼等
...
岩原 夏目
そしたら青等が倒れてて...
一橋 蒼等
....
岩原 夏目
あんたもしかして、瑠奈を探してたんじゃない?
一橋 蒼等
瑠奈...
岩原 夏目
瑠奈はもうこの世にいないの。
岩原 夏目
わかる?
岩原 夏目
私もこんな事言いたくないけど...
一橋 蒼等
瑠奈は...
一橋 蒼等
いるよ。
俺はそっと胸元のペンダントを見る。
岩原 夏目
そうだね、
一橋 蒼等
俺、瑠奈と散歩して来る。
岩原 夏目
えっ!?ダメだよ、倒れてたんだから!
一橋 蒼等
もう大丈夫だから。
岩原 夏目
じゃあせめてお医者さんに...
医者
えぇ、まあ外に出歩いても大丈夫でしょう。
一橋 蒼等
本当ですか
医者
退院しても大丈夫だね、
岩原 夏目
じゃあもう..
医者
えぇ、帰ってもらって結構ですよ。
岩原 夏目
!
一橋 蒼等
!
岩原 夏目
よかったね!これでまた瑠奈と遊べるよ。
一橋 蒼等
うん。
一橋 蒼等
じゃあ俺帰るから。
岩原 夏目
あ、もう?
一橋 蒼等
うん、あんま長居したくないし。
岩原 夏目
わかった、じゃあ私も帰ろかな。
岩原 夏目
でもどこにいくの?
一橋 蒼等
山だよ、瑠奈とよく登った。
岩原 夏目
あぁ、あそこね。
一橋 蒼等
人があんまりいなくて落ち着くんだよね。
岩原 夏目
ふーん、
一橋 蒼等
じゃあな。
岩原 夏目
じゃあ。
こうして俺は瑠奈との思い出を探しに
瑠奈と旅に出た。
クスクスクスッ..
岩原 夏目
(瑠奈なんてもうこの世にいないに決まってるじゃない..)
岩原 夏目
(私が殺したんだから。)
岩原 夏目
(私の彼氏を奪うなんて許せない。)
岩原 夏目
(これは全部青等と瑠奈のせいなのよ)
岩原 夏目
(まあ、青等に見つかった時は焦ったけど...)
岩原 夏目
(急いで持ってた石で殴ってよかった。)
岩原 夏目
(殺し損ねちゃったけどね...)
岩原 夏目
(待っててね、青等。)
岩原 夏目
(今から瑠奈と同じ所へ送ってやるから。)