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ゆったりと思い瞼を上げる。
rd
乾いているのか上手く出ない声を発して見渡す。
どこ見ても黒しか見えず、
目を開けたのかすら分からなくなってくる。
俺…何してたんだっけ…。
確か、七不思議目当てに侵入する輩がいるから
教頭先生から宿直を任されて…、
俺が受け持つ生徒であるアイツら家に帰し…て……?
ズキズキと痛むこめかみに指を押し付ける。
あれ、俺、ちゃんと家に帰したっけ…?
そのあと…、確か……。
驚きから恐怖へと変化する顔が浮かんでは消える。
そっか、おれ…。
rd
思い出すその鮮明な赤い返り血に思わず嘔吐する。
今更こんな所で過去を嫌っても何にもならないのに
ペタペタと溢れ出す少し酸っぱいような味を唾で飛ばす。
流石に吐いた近くで居れるわけもないので
立ち上がって少しだけ歩く。
どこに行けばいいのか分からないが、
例えこの空間から出られたとしても
後に待っているのは、一般的な処罰だけ。
ぶらぶらと前も見えず歩いていれば、痛みを感じる。
起きた時から感じていた左胸から右の腹部に向けて、
刃物で切られたような痛みがひどくなりつつある。
溢れ出る血は見えないし触れられないのに。
ずるりと座り込めば、倒れた方向に壁を感じる。
壁なんて、あったっけ。
そういえば。
アイツらに混じって、アイツもいたなあ。
宝石よりも輝くウルサン色の瞳を思い出す。
天乃快斗。確か、高一の時…______
他が馴染みの場所から飛び出し、
駅を乗り継いでそれぞれの高校へと向かった中、
両手ほどの人数と共に変わらぬ都市内の高校へと進んだ。
仲の良い人もおらず、友人を作ろうとも思わず、
教室内で1人本を読んでいた。用は隠キャ。
その頃は、教室の前の方でキラキラ輝いていたアイツと
何か接点ができるとは夢にも思わなかった。
初の席替えにて。
教室の一番後ろで窓から2番目の席。
rd
ボソリと呟いて春風の吹く窓の外を見た…、が
それは明るい髪によって遮られた。
pe
rd
pe
rd
にこにこと笑って自己紹介して、
俺の隣___一番後ろで窓側___の席に座って
「この席あったけ〜!なんて呟きを聞き流しながら
肘をついて無地の黒板を眺める。
これが、出会い。
→弐
♡857以上。 書きたかった呪鬼書けて既に満足。 rdpeの学生時代の捏造。 遅すぎる注意書き ・死亡表現 嘔吐表現あり その他はきっと綺麗な青春。たぶん。