正反対。

大分強烈なパンチを横腹に喰らう

やっぱり女がこんな所に来るのが間違いだったのだろうか。

ﾊﾞｷｯ

運動が苦手な分、さっきので体力を消耗した。

偶然カバンの中に入っていた降りたたみ傘を手に走る。

そう煽り口調で言われる

降りたたみ傘を振り下ろすも簡単に捕まってしまう。

どうしよう。

そんな不安に陥っている時、

ﾊﾞｷｯ

横から音がする

私はもう別の事に驚く

ﾊﾞｷｯ、ﾊﾞｷｯ

目の前で繰り広げられる戦闘

正直、大分精神的に来る

ﾎﾞｸﾞｼｬｯ

壮絶な破壊音を立ててリーダーらしき男は倒れていく。

それから、哉翔君は座り込み私は駆けつける。

いつだろう。気が付かなかった。

ズバッと言われる。

しかし、その言葉を最後に私たちは沈黙する。

1人、昔話

哉翔君は変わらず黙っている。

上手く理解ができない。

疲れた体

ボロボロの哉翔君

それでも、可笑しくて

私達は声を上げて笑った

哉翔君の肩を持つ。

私は自分の首に巻いていたマフラーを哉翔君につける

哉翔君は渋々私のマフラーに巻かれる。

その姿が可笑しくて。また笑う。

手繋ぎたい。

繋げない。

哉翔君が少女漫画のイケメンなら

私はモブキャラだろうか。

いいや、

意地でもヒロインになってみたい

そんな事を考えた

雪が降った、ある冬の話。