8月の終わりにもなると、蝉の声も小さくなる。 うるさかったけど、少し寂しいと感じてしまう。
だけどまだ、普通に暑い。 腕に日光に肌をやられてるような、ちりちりとした感覚がある。
私
あいつ早く来ないかな………
私
ひゃっ!?
首元に突然、冷たいものを当てられた。
君
ごめん、『これ』買ってたら遅くなった。お前の分もあるから許して!
君は、『それ』━━アイスを見せながら、反省をしてなさそうな笑顔で言う。
私
……いいよ。許す〜
少し溶けかけているアイスを早速、しゃくりと1口。爽やかなソーダ。
このアイスの味を、夏が終わっても、 きっと私は忘れない。 君との時間だから。