テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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男だらけの喫茶店でバイトすることになりました

第5話 - 4

2022年09月23日

#創作

#青春物語

#オリジナルストーリー

#青春恋愛

#日常

時雨青

次の日

桜川杏那

おはよ〜

山下沙也香

おはよ！

山下沙也香

昨日、初バイトだったんだよね？

山下沙也香

どーだった？

桜川杏那

いやー、何とか出来たよ

桜川杏那

お店側もお客側も若い人多くて、めっちゃいい感じ

山下沙也香

そかそか！良かった！

山下沙也香

今度、食べに行かせてね？

桜川杏那

もっちろん！

モブ男

え、桜川バイトしてんの？

私たちが話してた傍で、話を聞いていたモブ男が話しかけてきた。

桜川杏那

う、うん

モブ男

そうなんだ〜

モブ男

え、どこで働いてんの？？

桜川杏那

えっと、隣街にある喫茶店だけど、、

モブ男

喫茶店かぁ、、桜川に似合うな！

桜川杏那

そ、そう？

モブ男

おう！

モブ男

今度、お客さんとして行かせてよ

桜川杏那

え、あ〜

桜川杏那

まだ始めたばっかだし、もう少し慣れたらねっ

モブ男

え〜、すぐには無理なのかよ〜

山下沙也香

ほら、もう予鈴なるよ！
授業の支度しよ！

沙也香が私をロッカーの方に連れて来てくれた

桜川杏那

ありがとう、

山下沙也香

ほんと、あいつ懲りないね〜

桜川杏那

うん、、（￣▽￣;）

山下沙也香

めっちゃ杏那にグイグイ来るもんね、いつもいつも

山下沙也香

１回、ガツンって言ってやりな！

桜川杏那

えぇ、、言えないよ、そんなこと

山下沙也香

杏那は優しすぎるの！

桜川杏那

うぅ、、

桜川杏那

き、気をつけます、、

昼休み

山下沙也香

そーいえば、前にかっこいいって言ってた先輩とはどーなったん？

桜川杏那

うぐっ、、、

ご飯中の杏那はむせた

桜川杏那

……

山下沙也香

おっと〜？？

山下沙也香

これは、何かあったな？？？

桜川杏那

インスタ、相互フォローできました…

山下沙也香

え、やるやん！

つんつんと肘でつつかれる

桜川杏那

認知されてるかは分からないけど、、

山下沙也香

されてなきゃ、フォロバしないでしょ

桜川杏那

かなぁ

杏那は去年の秋ぐらいから憧れている先輩とインスタだけでも繋がれて正直テンション上がっている

山下沙也香

これは、、もしかしなくとも何かあるんじゃない？？

桜川杏那

き、期待しすぎだよ！！

山下沙也香

だって、沙杏那可愛いだもん。絶対、上手くいくよ！

山下沙也香

私応援するし！

桜川杏那

うん、、

山下沙也香

あ、そーだ、今度先輩がいるバスケ部の試合あるっぽいし見に行ってみる？

桜川杏那

、、！！

桜川杏那

いいの？

山下沙也香

いいよ！

山下沙也香

親友のためだし、私も幼なじみがバスケ部で応援に行くつもりだったし

桜川杏那

ありがとう〜！！

私はすぐさまカレンダーにバスケの試合を見に行く予定を入れた

桜川杏那

ふふ、楽しみができちゃった〜

放課後、バイトに向かう電車で杏那は何度も予定を確認する

桜川杏那

(贅沢言わないから、少しでも話せたらいいなぁ、、)

─次は○○駅〜、○○駅〜

桜川杏那

(あ、着いちゃう)

桜川杏那

プライベートと仕事は分けなきゃね！

杏那はペシペシと頬っぺを叩いて、電車を降りた

桜川杏那

こんにちは〜

宮吉陸玖

お、君が店長が言ってたバイトの子？

ドアを開けた、すぐそこに着替え終わった男の子が立っていた

桜川杏那

あ、桜川杏那です！

宮吉陸玖

おう！
俺は宮吉陸玖！よろしくな！

桜川杏那

はい！

宮吉陸玖

高校生だよな？何年生？

桜川杏那

2年！

宮吉陸玖

お！俺と一緒だ！

桜川杏那

同級生なんだ！

宮吉陸玖

そうそう、高校はどこの？
俺は水星高校！

桜川杏那

私は陽華高校だよ！

宮吉陸玖

よう、か？？
聞いた事ねーな、、

桜川杏那

私、隣街から来てるから分からなくても仕方ないよ笑

宮吉陸玖

隣街から来てんのか！？

ワイワイと話す私たちを見ていた店長が間に入る

三丸竜一

2人とも仲良くするのはいい事だけど、手伝って〜〜

桜川杏那

あ、はーい！

宮吉陸玖

じゃあ俺先いくな！

桜川杏那

(元気でいい人だ)

ガヤガヤと賑やかになっていくお店

桜川杏那

(人が増えてきたな、、)

桜川杏那

(少しずつ慣れてきて、いい感じに働けてるかも)

ティデラ･快瑠

いやーごめん遅れた！

1人、綺麗な顔立ちをした男性が慌ててお店に入ってきた

桜川杏那

(遅れたって事はこの人もここで働いてる人なのかな、、？)

三丸竜一

あ、遅いぞ〜

お客さん

ふふ、またカイルさん遅刻してる〜

お客さん

ほんとだ〜

お客さん

遅刻はいけないんだぞ笑

ティデラ･快瑠

ごめんって！

ティデラ･快瑠

教授に捕まっちゃったの〜〜

カイルって人が来た途端、なんだかお客さんみんなが友達って雰囲気になった

三丸竜一

早く着替えてこいよー

ティデラ･快瑠

はーい

桜川杏那

(カイルさんって言うんだ、)

宮吉陸玖

すごいっしょ、快琉さん

雰囲気の変わり具合に驚いていた杏那に陸玖が話しかけた

桜川杏那

う、うん

桜川杏那

すごい綺麗な方だし、お客さんとフレンドリーだね

宮吉陸玖

ここの人たちのほとんどは快琉さん目当てなんだよ

桜川杏那

え！？

宮吉陸玖

ハーフでかっこいいし、本当に紳士なんだよね

宮吉陸玖

トーク力もえぐい！

桜川杏那

なるほど、、

宮吉陸玖

俺もあんな風にかっこよくなれたらなぁ、、！！

お客さん

陸玖くんも十分かっこいいよ〜笑

宮吉陸玖

えっ、まじ！？

宮吉陸玖

どこがかっこいい！？

陸玖はお客さんの方に寄って行き、楽しそうに会話をしている

桜川杏那

(？？？)

桜川杏那

(俺もあんな風にってコミュ力は十分高そうだけど、、)

なんとなく、楽しそうに話してる陸玖君を見ていると、話している女性客の視線が痛く感じる

桜川杏那

(あ、むやみに見てたら失礼だよね)

桜川杏那

(仕事に集中しなきゃ！)

私は気を取り直して、仕事を続けた

男だらけの喫茶店でバイトすることになりました

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時雨青

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