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おねぎ
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#ファンタジー
※ 柿之萩 ているは ※
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あぁ
あの匂いだ
歯の浮くような甘い匂い
小さい頃僕の手を引っ張ってくれたあの子の匂い
陽菜
陽菜
僕は陽菜ちゃんがお母さんの香水を無断で借りたことがバレないかひやひやしていた
朝陽
朝陽
陽菜
陽菜
陽菜
この匂いがきっと大人の匂いなのだろうと思ったが
夏のむせかえるような暑さのせいで陽菜ちゃんの汗と混ざった香水の香りは僕には合わなかった
???
???
???
大きなダブルベッドの向かいでバスローブ姿の女性が心配そうに見つめる
朝陽
朝陽
???
???
朝陽
朝陽
朝陽
???
???
朝陽
タバコを咥え火をつける
朝陽
???
???
???
???
???
???
朝陽
こちらの反応が気にかかったのか 心配そうに見つめ、問いかけてくる
???
朝陽
朝陽
この甘い匂いはあの子の記憶
この甘い匂いは血の記憶
むせかえるような嫌な匂い
ふと衝動に駆られる
朝陽
???
???
???
朝陽
名前ひとつに縋ってしまった自分に嫌気が差した
彼女が僕の記憶を上書きしてはくれないだろうか