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𝐆𝐞𝐚𝐭𝐬 IX
浅薙星奈(あさなぎせな)
現実の車内で、星奈ちゃんが 大きく息を吸った。
黒神ミレイ
ミレイさんが真っ先に声を上げる。 星奈ちゃんはぼんやりと目を開けた。 呼吸は荒く、額には汗。 目元には涙の跡が残っている。 コウくんがすぐ身体を支えた。
浅薙晃誠
ハルトさん。 ナギさん。 コウくん。 ミレイさん。 ちゃんと、みんながいた。
その瞬間。 張り詰めていたものが切れたみたいに、 星奈ちゃんの瞳から涙が溢れる。
ナギさん
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
黒神ミレイ
黒神ミレイ
ナギさん
ハルトさん
その言葉を聞いた瞬間。 星奈ちゃんの涙がまた溢れる。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
ハルトさん
ハルトさん
車は静かな夜道を走り続ける。 でもさっきまでの冷たい空気は、 もうなかった。
夜、休憩のために 立ち寄った小さな道の駅。 車から降りた星奈ちゃん達は、ベンチに腰掛けながら 少し遅めの飲み物を飲んでいた。 その空気の中で、 ハルトさんが静かに口を開く。
ハルトさん
浅薙晃誠
黒神ミレイ
黒神ミレイ
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
ナギさん
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
ハルトさん
ナギさん
ここの道の駅は、温泉付きで、 仮眠スペースがある。
朝の空気はまだ少し冷たくて、車の窓にはうっすら曇りが残っていた。 運転席にはハルトさん、 助手席には星奈ちゃん。 後ろにはコウくん、ミレイさん、 そしてナギさん。
浅薙晃誠
黒神ミレイ
浅薙晃誠
黒神ミレイ
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
ナギさん
浅薙晃誠
星奈ちゃんは 車の座席にもたれかかる。 車は朝日を浴びながら、次の目的地へ向かって走っていく。 だけどその時、 ハルトさんだけは気づいていた。 星奈ちゃんの指先が、ほんの少し震えていることに。
星奈ちゃんにだけ聞こえるように、
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
ハルトさん
ハルトさん
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
さらっと言われて、星奈ちゃんの顔がみるみる赤くなる。 ミレイさんが不安そうに星奈ちゃんを見ていて、コウくんも珍しく真面目な顔 をしていた。 どうやら、みんな聞いて しまっていたらしい。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙晃誠
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
その言葉に、星奈ちゃんは ゆっくり後ろを見る。 ミレイさんは泣きそうな顔でこっちを見てるし、コウくんは不機嫌そうに 腕を組んでいる。 そして運転席では、ハルトさんが小さくため息を吐いた。
ハルトさん
ハルトさん
みんな、本気で心配していた。 面倒だからじゃない。 義務だからでもない。 “いてほしい”と思ってる顔だった。 その事実に耐えきれなくなって。 星奈ちゃんは小さく俯く。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
顔を真っ赤にする星奈ちゃん。
ミレイさんがそっと星奈ちゃんに言った。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
星奈ちゃんはむぅっと頬を膨らませる。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
小さい声だった。 でも、その一言に全部詰まっていた。 ハルトさんはしばらく黙っていたが、やがて小さく息を吐く。
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
黒神ミレイ
ナギさん
浅薙晃誠
ナギさん
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
しばらく静かに車が走っていた時だった。 窓の外をぼんやり見ていた星奈ちゃんが、小さな声で呟く。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ハルトさん
ハルトさん
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
無数の細い水が崖いっぱいに流れ落ちていて、まるで白い糸みたいだった。 星奈ちゃんは、その場で足を止める。 しばらく何も言わない。 ただ、水音だけを静かに聞いていた。
ザーッ……という音が、頭の中の余計な雑音まで流していくみたいだった。 ナギさんが少し離れた場所で 腕を組みながら、
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙晃誠
星奈ちゃんは滝を見上げたまま、 小さく呟く。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
その時。 遊歩道の途中に、小さな茶屋みたいな店を見つける。 軒先には団子やラムネ、 ソフトクリームの文字。 ミレイさんの目が一瞬で輝いた。
黒神ミレイ
浅薙晃誠
黒神ミレイ
ベンチに座ると、近くから まだ滝の音が聞こえる。 ミレイさんはラムネを 飲みながらご機嫌で、 コウくんはそれを見て笑ってる。
ナギさんは缶コーヒーを片手に静かに景色を見ていた。 そして星奈ちゃんは、ソフトクリームを持ったまま川を眺めている。 ハルトさんがその横に座り、
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ナギさん
とか言いつつ、結局逃げられず。 みんなで川辺の近くに並ぶ。 ミレイさんがスマホを構えて、
黒神ミレイ
――カシャ。 撮れた写真には、 疲れも不安も少し残りながら、それでもちゃんと笑っているみんなが写っていた。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ミレイさんはすぐ星奈ちゃんの 隣にぴったりくっついた。 川と木々を背景に並ぶ二人。 ミレイさんは満面の笑みなのに対して、星奈ちゃんは少し照れてる。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
ミレイさんが頬を寄せて、 星奈ちゃんが少し驚きながらも、ふっと笑った。 ――カシャ。 撮れた写真には、 自然の中で寄り添って笑う二人の姿が映っていた。 ミレイさんはすぐ画面を確認して、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
その表情を見たハルトさんは、 ほんの少しだけ安心した みたいに息を吐いた。
ミレイさんは撮った写真を何枚も見返しながら、急ににやっと笑った。
黒神ミレイ
浅薙晃誠
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
ハルトさん
数秒後。 ミレイさんのスマホが震えた。
黒神ミレイ
画面を見た瞬間、ミレイさんが吹き出す。
するとそこには、
黒神ミレイ
浅薙晃誠
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさんはそんな星奈ちゃんを見ながら、少しだけ安心したように目を細める。 さっきまでの重たい空気が、 滝の音と一緒に少しずつ遠くへ流れていくみたいだった。
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ナギさん
ハルトさん
川沿いの道を逆に戻ると、 さっきよりも風が少しひんやりしている。
ハルトさん
助手席にハルトさん運転席にはナギさん。後部座席には星奈ちゃん、ミレイさん、コウくんが並んでいる。
黒神ミレイ
浅薙晃誠
ハルトさん
ナギさん
車がゆっくり減速していく。 道の駅の灯りが、ぽつぽつと夜の中に浮かび上がってきた。 ハルトさんがウインカーを出す。
ハルトさん
浅薙晃誠
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
ナギさん
黒神ミレイ
ナギさん
黒神ミレイ
ハルトさん
コウくんは荷物を 肩にかけながらぼそっと、
浅薙晃誠
ミレイさんが一番乗りで 入口へ駆けていって、
黒神ミレイ
——銭湯の暖かい灯りが、みんなを静かに迎え入れていく。
ナギさんが軽く手を叩く。
ナギさん
その一言で、空気が切り替わる みたいにみんなが動き出した。
黒神ミレイ
ナギさん
そしてそれぞれが更衣室 の方へ向かっていく。 星奈ちゃんは少しだけ足を止める。 にぎやかすぎるわけじゃないのに、いろんな気配が一気に変わる場所。 でも、さっきよりは落ち着いているみたいに、深呼吸をひとつしてから歩き出した。
髪と体を洗い終えると、 シャワーの音がひとつずつ 止まっていって、
洗い場が少し静かになる。 ミレイさんがタオルで 軽く水気を切りながら、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
そのまま二人はゆっくり湯船から出て、体の水を軽く流してから外風呂へ向かう。 暖簾の先に、ひとつ小さな扉があって、そこを開けた瞬間—— 空気が変わる。
さっきまでの“室内の温かさ”じゃなくて、少しだけひんやりした外の空気。 その中に、湯の湯気がふわっと 混ざっている。 露天風呂は岩造りで、周りには低い塀と、空が見える開けた天井。風が少しだけ通って、湯気がゆらゆら揺れていた。 ミレイさんが思わず声を漏らす。
黒神ミレイ
黒神ミレイ
星奈ちゃんはその隣で、 少しだけ立ち止まる。 風が頬に当たって、さっきまでの内湯とは違う静けさがある。
浅薙星奈(あさなぎせな)
星奈ちゃんも同じように空を見上げる。 風、湯気、遠くの音。 全部がゆっくりしていて、頭の中まで静かになっていく。
浅薙星奈(あさなぎせな)
しばらく露天風呂に浸かっていると、体の奥までじんわり温まって、 言葉が少し減っていく。 ミレイさんが伸びをしながら、
黒神ミレイ
二人でゆっくり湯から上がると、外の空気が少しひんやりして気持ちいい。体を軽く流してから脱衣所へ戻る。 脱衣所は静かで、ドライヤーの音がぽつぽつと響いているくらい。 ロッカーの前でタオルを持ちながら、ミレイさんが先に髪を拭き始める。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
ミレイさんが冷蔵庫見て、ぱっと目を輝かせる。
黒神ミレイ
冷蔵庫のガラス越しに、青い瓶が並んでいるのが見える。いかにも“風呂上がり専用”って感じのやつ。 ミレイさんはすぐに2本取って、お店の人にお金を払って、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ゆっくり瓶を傾けて、一口。 冷たさと炭酸が、さっきまでの湯の温かさとちょうどいい対比になって、頭の中がすっと軽くなる。
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
廊下を少し進むと、男湯側から出てきたハルトさんたちとちょうど鉢合わせになる。
ハルトさん
ナギさん
浅薙晃誠
黒神ミレイ
合流して少し話したあと、ハルトさんが軽く手を上げる。
ハルトさん
ナギさん
──女子部屋。 ミレイさんと星奈ちゃんが入ると、畳の香りと柔らかい灯りが広がる。さっきよりもさらに落ち着いた空気。 ミレイさんがそのまま伸びをして、
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
部屋の中には、時計の音もほとんど気にならないくらいの静けさがある。 ただ、二人の呼吸と、畳のやわらかい気配だけが残っている。 星奈ちゃんは少しだけ肩の力を抜いて、 ゆっくり息を吐く。
浅薙星奈(あさなぎせな)
──男子部屋。 ハルトさん、ナギさん、コウくんが入ると、こちらも同じように静かな和室。 ナギさんがさっそく座り込んで、
ナギさん
浅薙晃誠
ハルトさん
浅薙晃誠
ナギさん
ハルトさん
ナギさん
浅薙晃誠
ハルトさん
ハルトさん