TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ころちゃんが居なくなって数日

夜も眠れないほど怖かった

食欲も減って

おれは凄く痩せた

そんなことどうでも良かった

…君が無事なら、

約束した日曜日になっても

既読のつかない君が    来るはずもない

莉犬

…ハァ

重たい足取りでいつもの場所へ向かう

ここはおれのお気に入りの場所でもあり、

君との思い出の場所でもある

毎年春、君と空を見上げる

綺麗な桃色がおれたちを 包み込んでるみたいだった

ころん

また一緒に来ようね!

莉犬

うん!!

そう言った君は

おれを置いてどこに行ったの?

莉犬

…ころちゃ…っ、

莉犬

会いたいよ…っ

泣き虫だなぁ莉犬くんはw

遠くから聞こえる暖かい声

莉犬

ぇ…

ころん

振り返ると笑顔で手を振る君

莉犬

…っぁ

涙が止まらなくって

全身の力が抜けた

ころん

大丈夫!?

座り込むおれに駆け寄る君

冷たい風とともに運ばれる  大好きな匂い

莉犬

…ばか

莉犬

勝手に居なくならないでよ…

ころん

ごめん…

ころん

でもさ、

ころん

好きな人置いて居なくなる人なんて

ころん

この世界にいるの?

莉犬

…ぇ?

いるんだ、好きな人

…ころちゃんにも

莉犬

そう…だよね、

ころん

…この場所、好きなんだよね

莉犬

へ、へぇ…

ころちゃんも好きだったんだ…

莉犬

な、なんで好きなの?

ころん

んー…?

ころん

それはね、…

僕と一緒に桜を見上げる子が 可愛いから

莉犬

…ぇ

ころん

また来年も来ようね

莉犬

ちょ、今のって…

ころん

寒いしあったかいとこ行こー

ころん

置いていくぞー

莉犬

ま、待ってよ!

足取りの遅くなった君の隣へ向かう

ころん

寒いでしょ

おれの冷えた手を君の    ポケットにしまう

寒いはずなのに何故か暑くって

心臓の音が聞こえてしまいそうだった

ポケットから君への想いが溢れないように

ぎゅっと君の手を握る

その瞬間君の顔が   赤くなったのは

寒さのせいだ

…たぶん

続き♡600

もういない君の背中を追いかけて

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,280

コメント

2

ユーザー

連載ブクマ失礼します!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚