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連載ブクマ失礼します!
ころちゃんが居なくなって数日
夜も眠れないほど怖かった
食欲も減って
おれは凄く痩せた
そんなことどうでも良かった
…君が無事なら、
約束した日曜日になっても
既読のつかない君が 来るはずもない
莉犬
重たい足取りでいつもの場所へ向かう
ここはおれのお気に入りの場所でもあり、
君との思い出の場所でもある
毎年春、君と空を見上げる
綺麗な桃色がおれたちを 包み込んでるみたいだった
ころん
莉犬
そう言った君は
おれを置いてどこに行ったの?
莉犬
莉犬
遠くから聞こえる暖かい声
莉犬
ころん
振り返ると笑顔で手を振る君
莉犬
涙が止まらなくって
全身の力が抜けた
ころん
座り込むおれに駆け寄る君
冷たい風とともに運ばれる 大好きな匂い
莉犬
莉犬
ころん
ころん
ころん
ころん
莉犬
いるんだ、好きな人
…ころちゃんにも
莉犬
ころん
莉犬
ころちゃんも好きだったんだ…
莉犬
ころん
ころん
僕と一緒に桜を見上げる子が 可愛いから
莉犬
ころん
莉犬
ころん
ころん
莉犬
足取りの遅くなった君の隣へ向かう
ころん
おれの冷えた手を君の ポケットにしまう
寒いはずなのに何故か暑くって
心臓の音が聞こえてしまいそうだった
ポケットから君への想いが溢れないように
ぎゅっと君の手を握る
その瞬間君の顔が 赤くなったのは
寒さのせいだ
…たぶん
続き♡600