テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ころん

(心臓病を治した後から何となく感じてた)

ころん

(親のいない僕はこれからどうやって大人になって、どうやって生きていくのか)

ころん

(それをしっかり決めなきゃいけなくなるって事を)

さとみ

児童養護施設に入ることが可能だ

ころん

児童養護施設…

さとみ

そうだ。手続きはこっちでできるし、ころんが気にすることは特にない

ころん

あ…、うん

さとみ

どうした?

ころん

いや、その…

さとみ

なんだよころんらしくないな。言いたいことがあるなら言っちまえ

ころん

えぇと…(チラッ

ん?どしたのころちゃん

ころん

あ、ううん。なんでもないよ

さとみ

…ちょっと場所変えるか

ころん

あ、うん

ころん

えっ、屋上!?

さとみ

最高の場所だろ?周りの目を気にする必要なし

さとみ

さ、なんでも話せ

ころん

僕、いじめられっ子だったからさ…

ころん

同年代と仲良くするのがちょっと怖くて

ころん

そのいじめっ子たちはもういないけど、何となくトラウマになってるんだよね…

ころん

施設に入るのはいいけどためらいがあるのも確かなんだよね

さとみ

そうか

ころん

(こんな私情…受け入れてもらえないよね)

ころん

(今までそれを感じてきた。あの時だってそうだ)

ころん

先生…僕虐められてて

先生

えっ!?

ころん

それで…いじめっ子たちに話をしてほしいんです

先生

そうかそうか、今まで大変だったな

ころん

(良かった。受け入れてもらえた)

先生

しっかり仲直りするように先生が話してくるからな

ころん

あ…はい(そういう事じゃ…ないんだけど)

ころん

(でも虐められなくなればそれでいいし…)

それから数週間経っても、いじめは無くなる所かエスカレートしていた

ころん

先生、いじめっ子たちにちゃんと話してくれたんですよね?

先生

あぁ、仲直りしろって言ったら分かりましたって言ってくれた

先生

仲直りしたんじゃなかったのか?

ころん

してないです。アイツら反省してないし…

ころん

正直…クラスを

先生

変えて欲しいって?それはできない

ころん

え…

先生

そりゃそうだろう。変えて無くなるわけでもないだろ?

ころん

じゃあ先生がちゃんとその子たちに言ってくださいよ

先生

なんだその言い方は。あのな、この世の中には避けても避けられない事があるんだ

先生

お前が変わらなきゃ意味が無いんだよ

ころん

(どう変われっていうのさ…不登校になれば良いってこと?)

先生は僕の意見を視野に入れることもしなかった。それ以上に、マイナスな事を押し付けるひどい大人だったのだ

ころん

(やっぱり腹をくくって)

さとみ

そうか、ころんの意見が聞けてよかった

ころん

え?

さとみ

いやぁ、迷ってたんだよ。俺の家に来るか施設に行かせるか

ころん

……うん?うん、うん!?

さとみ

おぉ、イントネーションの切り替えすげぇな

ころん

さとみ君の家!?

さとみ

あぁ

ころん

えっ、なんで!?

さとみ

なんでって…医者と翠、それから日々樹くんと話し合った結果だ

ころん

ヒビと…!?

さとみ

心臓病が治った後はどうするのか聞かれてな

さとみ

日々樹くんはころんの事よく知ってるし、会議に参加させた

ころん

なんで翠も…?

さとみ

人の心理と世の中のクソは全部知ってるやつだからな

さとみ

最悪のリスクとそれにコロンが対応できるのかっていうパターンを言ってもらってた

ころん

そんな事が…

さとみ

んで、出た結果が俺の家に来る、施設に行く、日々樹の家に行く

さとみ

だったんだけど、日々樹の家に行くは速攻で無くなった

ころん

なんで?

さとみ

日々樹はその後自分がコロンのそばにいれなくなることを悟っていたからな

さとみ

あと、その場合のころんの精神面の変化でじぇると翠が話し合った結果…耐えれないって結論になった

ころん

そっか…

さとみ

残った2つはころんに聞こうってことになって…

ころん

半年ぐらい延ばしてない…?

さとみ

バレた?

さとみ

いやぁ、話すタイミングとかまじわかんなくて

さとみ

気づいたらこれよ

ころん

さとみくんらしいね…

さとみ

で、ころんはどうしたい?

さとみ

施設に行くのか、俺の家に来るのか

さとみ

もちろん俺の家にきたら家事はしてもらう

さとみ

これからお前が自立するためのサポートはいくらでもする

さとみ

子供がいないってことを除けば、だいたい施設と一緒だ

ころん

(生きれる保証も生きぬく保証もしてくれる…)

ころん

(それに、同年代の子達がいない。それなら…)

ころん

さとみ君の家がいい

さとみ

よし、決まりだな

さとみ

あ、ちなみに隣はジェルの家でその隣はななもりだからな

さとみ

なんかあった時は2人を頼れ

ころん

強っ!

さとみ

家の前で倒れた人がいたから俺らで応急処置した

ころん

安心感えぐ…

さとみ

だろ?

ころん

さとみくん、ありがとう

ころん

これから頑張る!

さとみ

んじゃリハビリ続けて、体力増やしていけよ

ころん

うん!

さとみ

あと勉強もな

ころん

…ハッ!

さとみ

忘れてたな?1年間の遅れを取り戻せるかー?

ころん

うわぁあぁぁああ…

さとみ

wwwがんばれよ〜

ころちゃん、さとみ君の家を選ぶだろうなー

るぅと

え?

ななもり

そうだね。俺のそんな感じしてる

じぇる

俺も

莉犬

え、なんの話?

コロちゃんが退院した後、さとみ君の家行くだろうなーって

莉犬

あ〜ね

るぅと

そうしたら、僕たちはどうなるんでしょう…

じぇる

るぅとは俺の家やで

るぅと

えっ、もう決まってたんですか!?

じぇる

俺の家にいながら、里親さん探すってかんじな

るぅと

あぁ、よかった。そういう感じでしたか

じぇる

(良かったって言われた…信用性ないんかな…俺)

莉犬

え、じゃあ俺は…?

莉犬は…退院できるかなぁ

莉犬

えぇっ!?

臓器が弱いからね…そのまま衰弱していってぽっくり

莉犬

怖いこと言わないでよっ!

ごめんごめん

でも、本当にある話だからさ、ちゃんと考えなよ?

ななもり

こーら、あんまりいじめないの

いじめてないよ。ただ本当のことを

じぇる

言っただけやって?翠ってほんま感情に乏しいよなぁ

ななもり

莉犬くんは薬を飲めば臓器の働きを人並みに動かすことができるから

ななもり

今はその薬で莉犬くんの体に負担をかけないものを慎重に選んでる時期だよ

莉犬

そうなんですか?

まぁ、そうだね。選んでるってより作ってる

莉犬

作ってる!?

そんな薬ないから。僕が研究員の人達とzoomで会議して…

るぅと

いつの間にそんなことしてたんですか?

結構前からだよ。本当は自分のためでもあったんだけど…莉犬と僕の体はだいぶ違うからね

例で言うと…身長が違うでしょ?それから、僕は全部の臓器が弱いわけじゃない

ほら、この時点でだいぶ違う。でしょ?ななもりせんせ

ななもり

うん、そうだね。だからまずは莉犬くんのものから作ろうってなってるんだ

あ、そうだ。それで莉犬に協力してもらうんだけど

莉犬

なに?

血を抜くから腕出して

莉犬

エッ…ヤダーッッッ‼️

あ、逃げるなー!

じぇる

どこから注射器出したん…

病院孤児って、理不尽じゃん?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

86

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚