「赤、好きだよ。」
あの時のあの人のあの言葉が頭から離れない。
言った本人は気にしていないのか一緒に配信している時だっていつも通りで普通だった。俺だけだった。自分だけが気にしていてバカバカバカしく思えてくる。
今思えば、あの言葉は''友達''としてだったのかもしれない。そう彼は同じ"性別"なんだ。俺が恋愛対象になるはずがない。自分があるわけのないことを期待していて、今それを思い知らされ、頭が殴られたようだった。自分がそんなことに期待していたなんて愕然として自分が惨めに見えてきたのだ。
これが自分の弱さなのだろうか。
そんな俺を俺は一人で嘲笑することしか出来なかった。
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あの日は、みんなで飲もうということで桃くんの家でメンバー全員で集まった。
みんな飲み終わりぞろぞろ帰っていき桃くんの家には俺と桃くんしかいなくて2人っきりだった。
俺は家も遠いし、このまま帰ったら日が明けちゃうなということで桃くんの家に泊まらせてもらうことにした。
けれども、2人きりだと話すことも無く桃くんは平気そうだけど俺はこの空気が苦手で
「ちょっと出かける」とだけ言い残し夜の暗い道ではなくて街頭と家の電気に照らされて明るい星空一つ見えない夜の道を歩いた。
しばらく歩き「ふぅ…」とため息をついた。
桃くんの家から早く出たかったんだ。居ても立っても居られなかった。
だって、好きな人の家だよ?心臓ドキドキして耐えられないじゃん。
今の俺は考えただけでも体中が暑くなって胸が高まってしまう。そんな俺がその考えた人の家に行ったら?顔も見れずに何も喋れなくなるかもしれない。迷惑してしまうに決まってる。
でも、桃くんの家に帰らなくちゃいけない。
もう一度「ふぅ…」と息を吐くと気持ちが落ち着き、帰ることにした。
桃くんの家へ帰ると、桃くんはベットの横にしかれた布団の上で寝ていてリビングの上の机に紙があったから見てみるとお世辞でも綺麗とは言えない字で「ベットで寝てね」と書かれていた。
思わず「は?」と声を出しそうになる隣に寝ている人がいるということで口を両手で抑える。
気持ちを落ち着かせるために「ふぅ…」と小さく息を吐く、。
とりあえずお風呂に入ろう。数秒考えて思いついたのがこれだった。
一応のため、桃くんが書いたであろう紙の横にペンがあったから紙の端にお風呂借りましたとだけ書いて風呂場へと向かった。
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風呂からあがり、色々と寝る準備を済ませたあとそっとベットの上に乗った。
寝転がって見ると、ぶわっと桃くんの匂いに包まれる。一気に顔に熱が集まった。
これじゃ、寝れそうにないな。
そう考えた俺はみんなが座っていたソファーの上でスマホを見ながらこの一晩を過ごすことにした。
気づいたら朝になっていて、寝ていていなのかソファで横になっていて俺の上には毛布がかけられている。
と、その時。声が聞こえてきたんだ。聞き慣れた声だった。
「赤。好きだよ」
その時に言った本人が何をしていてどこを見ていたかなんて分からない。
なぜなら俺には反射的に目をつぶって寝ている振りをすることしか出来なかったから。
〜あとがき〜
久しぶりに小説書いてみました!!
すごく楽しかったです!
やっぱり小説しか勝たん!ってw
また、書く予定はありませんが書きたいなぁとは思っています。!
ていうか、夏休みの課題が終わらない😭
助けてぇ…。
あ!なんかテラーやっていない間色々とコメント来てたんですけど、しっかり読んでます!コメントは返していないですけど…。
一週間に一回くらいはテラーに戻ってきて読んでます!
また、暇があったら書きます!
あ、でも、今はStxxx様のこと見ていないんで、今のStxxxについてはよく分かってないんで、ほんとの妄想を詰め込んだお話になるんですけど!
今も!Stxxxのことは嫌いじゃないし、むしろ大好きです!!
コメント
9件
ふぉろー失礼します😆
最高過ぎます…! え、語彙力と神様の塊だ…✨