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ジュラトと出会って数ヶ月後、
私は牢に閉じ込められた
能力者とはいえ、祓霊者とはいえ、
手錠と指枷のせいで使えないならただの一般人
首輪もつけられているから身体能力でどうにかするなんてできない
そんなトラウマを掘り返されるような牢に私を閉じ込めた人、
それはアンカー家の邸で働く召使だ
召使
召使
召使
アズキ・ガーナ
アズキ・ガーナ
召使
召使
召使
召使
召使
召使
召使
アズキ・ガーナ
アズキ・ガーナ
召使
召使
召使
召使
私は理解ができなかった
夜中寝ているところを襲われて捉えられて
こんな仕打ちなんてあっていいものか、
母の命と引き換えに自由を手にしたのに、
生きるだけの日々にようやく理由を見つけたのに、
大切なものは全て奪われる
残るのは望んでもいない境遇だ
そこから数ヶ月間、
私は心が壊れそうな日々を送った
地獄
拷問に近い
何故私は嫌いな男と近づかなくてはならないのだろう
こんな場所無法地帯すぎる
それでも死にたくない
生きたい
生きてさえいれば、
悪夢のような日々でも、
案外なんとかなるものだ
生きてさえいれば、
死なずに済む
生きてさえいれば、
そのうち辛いことも忘れる
最愛の母を失っても
生きてさえいれば、
無の日々でもいずれ変わる
死ななければいずれマシになる
その考えはもう私に染み付いていた
自殺なんて決断は出せなかった
辛い、苦しい、
それでも私は本能的に感じた
子孫を残さなくては
こんな汚い男が相手でも良い、
誰でも良いから、
子孫を残さなくては
代々こうして苦しんで繋がれた命、
絶やすわけにはいかない
この相手がジュラトだったならば
どんなに幸せなことか
いつしかそんなわずかな希望さえ忘れてしまった
またもや幸か不幸か、
私に転機が訪れた
月ヶ瀬ルナと名乗る女の霊が訪れた
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
アズキ・ガーナ
アズキ・ガーナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
アズキ・ガーナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
アズキ・ガーナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
アズキ・ガーナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
月ヶ瀬 ルナ
私は即決した
アズキ・ガーナ
もうジュラトとは会えない
それでも良い
生きてさえいれば
なんとかなる
そう思い込ませていたから
そう信じていたから
そうであって欲しかったから
こうして私は、
全てを裏切った
母も、
私を期待してくれた人々も、
人間も、
あれだけ好きなジュラトさえも、
私の全てを捨てて
私は裏切り者になった