この子は、ほとけっち。 俺の親友。
それも、ただの親友ではない。
俺みたいに、大好きなお兄ちゃんがいるのが、 もう、一緒。 その、お兄ちゃんの年齢も、 ないくんと一緒。
運命だと思わなぁーい?
ないくんは、6年生。 俺は、3年生。
3つ離れてるだけなのに、 お兄ちゃんは俺とは全然違う。
凄く、かっこいいし、 頼れる。
さぁ、朝の会するわよ~?
お兄ちゃんと家で猛特訓するから。
お兄ちゃんに褒めてもらえるように。
今日も、全部頑張る。
といっても、誰もいないけど。
お母さんは、仕事だし、
お父さんも仕事。
お兄ちゃんは、学校。
お兄ちゃんに褒めてもらえるように、 宿題終わらせておかないとっ!
さっきまで、頑張ったの?
そういって、 頭をなでてくれるないくん。
もぉ、菌がこっちにくっついたじゃん!!
まぁ、ないくんの菌なら...
頭良くなりそうだし、いっか。
プルルルッ...
え?ないくんのスマホ、なってる。
スマホって、こうやって開くんだっけ?
ないくん、早く来て。
あぁあぁ、電話のほう行っちゃった。
どぉーしよ...、、、、 宿題、するか。
頑張らなくちゃっ!
長電話、しちゃった。ごめんねぇ!
もぉ、ないくん。 遅い、りうら、ないくんのために どれだけ待ったと思ってんの?
理科、教えてもらうの待ってたのに。
遅すぎて、、、
暇だったじゃん!!
ここわかんないの?
ごめんね。
ないくんは、優しく俺を抱きしめて、
安心させてくれた。
ないくんが、離れずにずぅーっと、 俺のこと抱きしめて、 背中さすってくれたり、 頭をなでてくれた。
とぉーっても、あったかかった。
かっこよかった。
ほとけっちと、いふくんは兄弟。 俺らみたいな。
ほとけっちにいろいろ言っちゃって。
ほとけっちが、 家出したって。
...んぇ?
で、近所とか探したけど、いないらしくて。
ほとけっち...、
今日の朝、元気に話してたのに。
あっ...
りうらわかるかも。
continue...