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最高です 続きが楽しみです(*´艸`) 頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧
睦月灯
睦月灯
ほぼ誰もいない、広い 共同スペースを横に突っ切る二人
保科宗四郎
保科宗四郎
保科宗四郎
わずかに笑みを浮かべて問いに答える保科
睦月灯
睦月灯
その表情を横目にみた睦月は、目を細くして微笑む
保科の言う、「優秀な人材」に興味が湧いたようだ
保科宗四郎
別館の方を指差しながら睦月に荷物を渡す
保科は多忙だ
道案内だけの簡単な仕事なら小隊長に任せればいいが、今回はそうもいかない
睦月灯
睦月灯
睦月灯
くすくすと笑みを崩さない睦月
保科宗四郎
保科宗四郎
そう言い背を向ける保科
今にも早足でグラウンドに戻りそうだ
睦月灯
背を向けて一歩歩きだした保科に声をかける
保科宗四郎
なんだろう、という表情をしてこちらに振り向く
睦月灯
睦月灯
あっけらかんとした睦月の声が、広い共同スペースに響き渡る
保科宗四郎
保科宗四郎
保科宗四郎
明らかに不機嫌な保科が仁王立ちで隊員に呼びかける
睦月灯
睦月灯
その隣には、いつの間にかジャージに着替えた睦月が立っている
日比野カフカ
はぁぁぁぁあ⁉︎⁉︎
市川レノ
保科宗四郎
あー、イライラする といった感じで睦月を睨む保科
普段上官に礼儀正しい保科も、睦月にはどこかゆるいところがあるようだ
日比野カフカ
唖然とする日比野
神楽木葵
後ろから神楽木が話しかける
四ノ宮キコル
四ノ宮キコル
四ノ宮キコル
四ノ宮の目の奥の光が強くなる
睦月灯、と言う人物にかなり興味があるようだ
市川レノ
市川レノ
市川もハッとしたように同調する
四ノ宮キコル
四ノ宮キコル
遠目に睦月を見つめる四ノ宮
当の本人は、先輩隊員にニコニコと話しかけている
保科宗四郎
保科宗四郎
赤髪の活発そうな小隊長が呼ばれる
中之島たえ
睦月と一緒に建物内へ入っていく中之島
保科宗四郎
睦月がいなくなったことをしっかりと確認してから呼びかける
保科宗四郎
保科宗四郎
保科宗四郎
あれで⁉︎
言わずもがな、心の声が揃う隊員たち
保科宗四郎
保科宗四郎
保科宗四郎
にぃっ、と笑みを浮かべる保科
隊員たち
四時間後
四ノ宮キコル
四ノ宮がグラウンドの真ん中で膝に手を当て、肩で息をしている
日比野カフカ
日比野カフカはさらにひどい
グラウンドに仰向けになって寝っ転がっている
息も絶え絶えだ
睦月灯
睦月灯
睦月は、額に手を当て夕日の方向へ飛んでいくカラスを眺めている
汗はかいているが、息は全く乱れていない
四ノ宮キコル
いまだに息の整っていない四ノ宮が睦月を見る
立川基地、外周15周
睦月は、四ノ宮を4周も離してゴールしたのだ
日比野カフカ
蚊の音のようなか細い声で何かを発する日比野
市川レノ
座り込み肩で息をする市川
出雲ハルイチ
四ノ宮のように肩で息をする出雲
睦月灯
呑気に空を見上げている睦月
隊長と新人隊員の格差は、一目瞭然だ
四ノ宮キコル
ようやく息が落ち着き始めた四ノ宮が声をかける
睦月灯
四ノ宮キコル
保科の言葉通り、学び取れるものは徹底的に学びとるつもりの四ノ宮
その目は本気だ
隊員たち
同じく興味を示した隊員が睦月を見つめる
睦月灯
何故か心配げに聞き返す睦月
四ノ宮キコル
睦月灯
睦月灯
隊員たち
一斉にざわざわとどよめく隊員たち
睦月灯
睦月灯
睦月灯
睦月灯
今までヘラヘラ笑いながら一緒に訓練をしていた睦月が
夕日の方向を見ながら答える
その表情は見えない
市川レノ
市川が立ち上がり、睦月に向かって問う
睦月灯
睦月灯
こちらを向き、薄い微笑みを浮かべる睦月
隊員たち
一瞬でその場が凍りつく
睦月灯
元のニコニコとした笑みに戻る
睦月灯
睦月灯
睦月灯
スラスラと上記を述べ、走り去っていく
隊員たち
睦月灯
何故かまた戻ってくる睦月
睦月灯
睦月灯
日比野カフカ
完全にばてた日比野がぶっ倒れる
市川レノ
睦月灯
睦月灯
隊員たち
誰も声をあげない
睦月灯
どこが⁉︎
以下同文
睦月灯
睦月灯
睦月灯
睦月灯
睦月灯
今度こそ建物へ走っていく睦月
日比野カフカ
市川レノ
保科宗四郎
副隊長のデスクから立ち上がった保科が睦月を見ている
睦月灯
心なしか口角が引き攣っている睦月
言わずもがな笑みは浮べている
保科宗四郎
口角が引き攣っている理由がわからず、頭の上に疑問符を浮かべる保科
睦月灯
よかったぁー、と胸を撫で下ろす
先ほど隊員たちへ向けた言葉がきついものであることは自覚があったようだ
そもそも自分直轄の隊員ではないので、教える義理はないのだが
保科宗四郎
隊員たちのことだろう
つくづくこの男は優しいな、と睦月は目を細めて思う
睦月灯
睦月灯
教える義理もないが、教えない義理もない
睦月はもとより、隊長のプライドを持ち合わせていない
睦月灯
睦月灯
睦月灯
冗談気の笑みで、自身とほぼ同じ身長の保科を見る
保科宗四郎
保科宗四郎
ニコーと明るい笑みを浮かべる保科
睦月灯
完全にからかっていく睦月
睦月灯
訓練終わり、寮に戻ろうとした睦月をこの事務室に連れ込んだのは保科だ
自身の基地から500キロも離れた立川基地だが
誰もいない事務室に男女が密会しているなど、いかがわしい噂が立ちかねない
保科宗四郎
保科宗四郎
真面目な顔で真っ直ぐ睦月を見つめる保科
睦月灯
即答
当たり前だ
「第三部隊の視察」と言う名目で来ているのだから、 個別の訓練に付き合うことはできない
睦月灯
睦月灯
話は終わったと思い、事務所のドアに手をかける
保科宗四郎
保科宗四郎
突然の名前呼び、さらにはタメ口
普通の隊長であれば不敬罪として腕立てだ
睦月灯
振り向いた睦月の瞳は、期待の色で溢れていた
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