テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
居間に戻ると、見慣れた赤い瞳が 赤い髪の隙間から見えた
@ 水
@ 赤
昔ながらの呼び名を 改めて呼ばれただけで、 僕の鼓動は早くなっていく
@ 水
@ 赤
久しぶりの、敬語じゃない会話 少し慣れない感じで話す赤くんが 愛しく思えた
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 水
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 水
@ 水
@ 赤
下を見て俯いていた赤くんが 顔を上げた
吸い込まれそうな赤い瞳 綺麗で、周りから見たら純粋で
赤くんはこれまで、 どんな物を見ていたのかな
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 赤
そんな事、とっくの昔に知っている
赤くんは自覚していないとは思う 一人称の「赤」と「俺」を、 無意識に使い分けていること
僕と2人の時は「赤」 兄弟達の前では「俺」
それが何を意味するか、 僕は何となく責任感なんかな、って 感じてる
弟達を守らないといけない 何かあったら仕切らないといけない
お兄ちゃんだから、って
@ 水
@ 水
@ 赤
@ 赤
@ 水
@ 水
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 水
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 赤
そういう君は笑ってた
「赤もかみさま好き」って言えたら
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 水
@ 赤
@ 赤
かみさまが赤を愛してくれてること それは会ってからずっと知ってた
だからこそ、赤が1番関係が深いし 赤が1番信じているはずだった
でも残酷な事に現実は違って、 皆が後ろにいれば、赤はかみさまを 「悪者」と認識してしまう
敬語で話してしまう、 かみさまではなく水さんって、 どこか固い雰囲気になる
「怖くてもいいんだよ」 「怖くて当たり前」
……何それ、赤が慰められてるの? ダメ、赤はお兄ちゃんなんだから
慰めないで、同情しないで
赤は大丈夫なんだから、 元気なんだよ?
だから…、同情なんかしないで
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 白
@ 赤
白ちゃんは、よく笑うようになった 瞳が隠れる程長かった前髪も、 俺と同じように少し止めてる
その姿が、嬉しいような、 少し、羨ましいような、そんな感じ
@ 赤
@ 白
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 白
話していた白ちゃんは目を逸らし、 視線を下ろして行った
この空気が、だんだんと 冷たくなっていくのが分かる
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
目をキラキラ輝かせながら トランプを見つめる白ちゃん
お兄ちゃんは保護心が分かったよ
@ 白
@ 白
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 白
手で冠を作ったり、ダイヤの形を 作って笑ってる白ちゃんを見てると なんか、辛いこと全部吹っ飛んだ
思わず俺も笑ってしまう
@ 白
@ 白
そう言って白ちゃんが 見せてきたのはアルファベットの 「Q」の文字
@ 赤
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 桃
@ 白
@ 桃
@ 白
@ 白
@ 桃
@ 白
@ 桃
@ 赤
@ 桃
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 桃
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 青
@ 桃
@ 白
@ 青
@ 赤
@ 赤
@ 白
@ 桃
@ 赤
なんか、ここに来て俺も含む 皆、明るくなった気がする
こんな、笑ってなかった気がする
こんなに、会話続いてたっけ?
桃くんも、青くんとも、 守りたくて大好きでも、 あんまり話してなかった気がする
@ 青
@ 赤
@ 青
@ 赤
@ 白
@ 白
@ 赤
面白い、笑うって、出来るんだ
俺も、笑っていいんだ
そこから、笑って、笑って
時間があっという間に過ぎていった
コメント
4件
1000いいねにしときましたッ 最高です続き楽しみにしてます
夏休み最高なはずなのに宿題が…w 次回 ♡1000