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有明
そう言って彼女は去っていった
千秋
そのとき俺は、彼女の背中を 見つめることしかできなかった
20××年 7月
千秋 視点
俺がまだ5歳の時だ。 有明とは幼なじみで、だけど兄弟のような親しい関係だった。
有明より二個下の俺はよく虐められていたが、毎回ゆあが助けてくれた。
虐められてる俺を嘲笑ったり、情けをかけるだけの奴とは違って、心の底から大丈夫?と寄り添ってくれた。
彼女は俺の心に 唯一の光を与えてくれる存在だった
有明
千秋
そう言って彼女はいつも俺のことを気にかけてくれる。すっごく優しくて、こんな俺と毎日を過ごしてくれる。 そんな彼女を俺は結局頼ってしまう。
一緒に過ごす時間があっという間に感じるほど彼女といる時間は楽しい
いつも俺の話を興味津々に聞いて、 笑ってくれる彼女の笑顔は この真夏の太陽よりも眩しく感じた
俺、有明のこと好きなんだな
そう自覚すると同時に、俺も彼女に頼ってもらいたい、支えになりたいということを実感した。
告白するなんてそんな勇気ない、けど
こうやって毎日一緒に過ごして、一緒に成長して、仲のいい関係だから、いつか告白できるんだろうと勝手に思っていた。
あの日が来るまでは