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サムネの花はスイートピーです 花言葉は 『ほのかな喜び』『優しい思い出』『門出』『別離』 です。
今日彼女が空に旅立ってから1年が経つ
俺はまだその事を受け入れらてない
きっとまた笑顔で俺の名前を呼んでくれる
そんな事を思っている…
彼女が旅立つ日は俺ら2人にとって 特別な日であった
よくある記念日というものだ そんな記念日に彼女は旅立っていった
その出来事はある意味俺にとって記念日だ
いや、記念でもなんでもない…
むしろ厄日とも言える…
あの時俺とアイツが喧嘩しなければ…
蒼花
誠也
蒼花
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
蒼花
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
誠也
誠也
蒼花
蒼花
誠也
蒼花
蒼花
誠也
誠也
誠也
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
蒼花
誠也
誠也
蒼花
蒼花
誠也
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
この小さな喧嘩が俺と蒼花の最期の会話だ
蒼花が出かけてかなり時間が経ったいつもなら帰ってくる時間だが帰ってこない
やはり他の男が出来てるのだろう
俺はそんな尻軽女を愛してたと思うと 反吐が出そうだ
そんな事を思っていると俺のスマホが鳴る
手に取り確認すると知らない奴からの連絡
内容を確認すると…
蒼花が今日の昼に事故に巻き込まれ死んだとの事…
正直信じられなかった
ついさっきまで俺と言い合いをしてた 蒼花が亡くなってるなんて…
その後俺に連絡をくれた奴から 蒼花のいる病院を教えてもらった
すぐに支度をしてその病院に向かう
なんだかんだ言って俺は蒼花のことが大事だったんだ
だからすぐに病院に向かったんだと思う
病院に着き受付から蒼花の場所まで案内してもらう
案内された先には蒼花ともう1人 女性が立っていた
その女性は必死に泣くのを堪えていた
俺はその女性の方に近づき挨拶をする
誠也
神凪
神凪
誠也
神凪
誠也
神凪
神凪
神凪
神凪
神凪
神凪
誠也
神凪
誠也
誠也
神凪
神凪
誠也
行き場のない怒りがふつふつと湧いてきた それはその運転手だけでない
自分自身にも怒りが湧いているのだ
何故自分は彼女との最期の会話が あんなものだったのか…
もっと楽しい会話でも出来なかったのだろうか…
後悔と怒りが混ざりあって泣くことさえ 忘れてしまっていた
その後親族などで葬式があった その場ですら俺は泣かなかった…
いや、泣けなかったんだ……
彼女が死んだというその事実が認められなくて泣けなかったんだ
それからというもの俺の生活は落ちぶれていく…
仕事も前よりもペースが落ちていき クビギリギリのところをさまよっている
一緒に暮らしていたその部屋は徐々に汚れていってしまった
しかしそれでも彼女がいたスペースは常に綺麗にしていた
いつかきっと帰ってきてくれると信じて
この汚れた部屋を見て呆れた顔をして 怒ってくれると信じて…
そんな事を思って1年の月日が経った
ある日の帰り道俺の中の時はあの日のまま 魂が抜けたような顔をしていただろう
そんな俺に声をかけた1人の老婆がいた
老婆
誠也
老婆
老婆
老婆
老婆
誠也
誠也
誠也
老婆
老婆
誠也
老婆
そういいあからさまに怪しい 小瓶を机上にコツンと置いた
老婆
誠也
老婆
誠也
老婆
老婆
誠也
老婆
老婆
誠也
老婆
老婆
誠也
老婆
老婆
この際詐欺でもなんでもいい この薬が危ないものだとしても 俺は蒼花に会いたかった
会って一言だけ言いたい
謝罪がしたかったんだ…
あの時の事を俺はずっと悔いてる
だから俺の中の時は止まってるんだと 自分でも分かってる
分かっていても無理なんだ
どうしても切り替えが出来なかったからだ
しかし今俺は蒼花に会える薬を手に入れた これがなんであろうと良かった
今の俺はそのくらい極限状態なんだろう
家に帰り少し部屋を片付ける
それからあの老婆に貰った薬を飲んでみる
もちろんちゃんと彼女の事を思いながら
飲み終えてからは特に変化はなかった
やはり騙されたんだな…
その直後懐かしい声が聞こえた
俺を呼ぶその声の正体は蒼花だった
蒼花
誠也
蒼花
誠也
誠也
蒼花
誠也
誠也
誠也
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
誠也
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
誠也
蒼花
蒼花
誠也
蒼花
誠也
蒼花
誠也
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
蒼花
そういい彼女はまた空に旅立った
その後俺は神凪に連絡をする
誠也
神凪
神凪
誠也
誠也
神凪
誠也
神凪
誠也
誠也
神凪
誠也
誠也
誠也
神凪
誠也
後日神凪がわざわざ家まで来てくれて そのプレゼントを渡してくれた
中身は小さな箱と手紙が1枚
小さな箱には指輪が入っていた
そして手紙にはこう書いてあった
誠也へ 照れくさいから手紙って形で書かせてね まずここ最近の私の行動を不審に思ってたのは知ってる。でもそれはあなたにサプライズをしたくてこっそりしてたことなの でもあからさますぎてバレバレだったかな この指輪は私からの気持ち そのうち結婚しようなんて話したよね? でもプロポーズなんて誠也苦手でしょ? だから私からする事にしたの! 今までの怪しい行動はこーいう事なの 色々誤解させてごめんね? その誤解させた分…いやそれ以上に 愛って形で返させてね? 蒼花より
その手紙を読みここ1年溜め込んでいた 涙が溢れてきた…
俺は愚かだった…
俺をここまで愛してくれた人を 俺は疑ってしまっていた
後悔の念しかそこには無い…
失ったものは取り戻せない
だがその分俺は生きることが出来る 彼女の想いに答えるべく俺は生きることにする
ふと彼女との会話を思い出す
香水をとってくれてるかどうかの話だ
俺はいつも彼女が使っていた香水を取る
そしてそれを自分の腕にかける
誠也
誠也
誠也
そんなふうにボヤき俺は涙を流した
この日は俺と彼女の新たな記念日になる