主
○○
エウデュリケ高等学校│校舎前
あの手紙から1ヶ月 炎は学校全体を呑み込んでいく 目の前でゆらゆらと揺れ動く炎を私は見ることしか出来なかった。
病院│105室
今朝のニュースでは大々的この事が報道された。 立て続けに起こる事件に世間は面白おかしく考察を立てていた。 3回ノックして病室の扉を開ける
○○
ナワーブ
あの炎の中ナワーブさんは生徒を助けに中に入った。 背中には痛々しい真新しい火傷の跡が残っている。
ナワーブ
余裕そうに語りかけているが内心、物凄く心配なのだろう。
○○
ナワーブ
ノートンさんの顔面にはいつも火傷の跡が被さっている。 私には何があったかは知らないが、こないだ見舞いに来た時の錯乱した姿から 火に何が良くない思い出があるのかもなと感じた。
○○
長い沈黙が流れる。 火を起こした犯人など1つしかない。 まさか、学校全体を巻き込むとは思わない。 しばらく何も無くて気を抜いていたかもしれない
○○
ナワーブ
少し笑みを浮かべたその表情を見て何かあったことを悟る。
○○
こちらも少し微笑み返す。
ナワーブ
ナワーブさんは私の前に紙切れを押し付ける。 病室のカーテンからは西日が差し込み白い紙を照らしている。
来月、エウデュリケ高等学校まで来てください RABBITより
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静かな空間に時計の秒針が進む音だけがコダマする。 5人で囲んだ机の真ん中には以前見せられた手紙が置かれている。 もうどうしようもない。理由も分からない、わかってるのは、 敵は、裏社会と絡んでいること。 この財閥生まれの4人を揃えても敵わないのだ。 先は絶望的だ。 今回みたいに他に被害が及ぶのは避けたい。 なら行くしかないのだ。 意見は一致している。 そんな時ナワーブさんが口を開く。
ナワーブ
○○
イライ
嬉しいよなんて茶化し気味に言われた。
○○
少しの沈黙の後、イソップさんがゆっくりと口を開く。
イソップ
イソップ
ゆっくりと静かな口調に挟み込む隙はない、ただ、頭を下げたイソップさん を見つめるだけだった。
コメント
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イソペが行くなら私も行く!!!(?????) ○○ちゃんがどうなるか楽しみ!今後の○○ちゃんの行動もちゃんと見ていきたいね。てか、陰キャ組を危険な目にあわせたくないから私が代わりに行きますわ(は????