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出発してから約3時間後
二人はいっちゃんの実家に到着した
出発する前に予め連絡をして
郁美
と伝えてはいたけれど
それでも突然の訪問に両親は驚き
郁美の父
郁美の母
更にはたっくんの尋常じゃない緊張の様子に
両親はただならぬ雰囲気を感じ取っていた
いっちゃんは深く深呼吸をして
事の顛末を一から順に話し始めた
父が亡くなったことは既に話していたため
祖父母が父に会いに行った時のこと
既に父が火葬されてしまっていて
追い討ちをかけるように
母が祖父母に数々の罵声を浴びせたこと
そして私に対して行っていたネグレクトと
いっちゃんが救急車を呼び
児童相談所に引き渡すまでずっと
母の代わりに私の看病をしていたこと
私を無理矢理つれて帰ろうとした母の親戚から
私のことを守ったことなど
全てを包み隠さずに話した後
本題に入ろうとしたところで
郁美の父
いっちゃんの両親は全てを察したようで
いっちゃんが話す前から反対の意向を示した
郁美の母
郁美
郁美
郁美の母
郁美の父
郁美の母
郁美の母
反対されることは覚悟の上だった
でもここまでけちょんけちょんに言われて
たっくんは既に戦意を喪失し
諦めモードのオーラ全開
いっちゃんはそう簡単に諦められず
私の頼れる肉親が
たっくんと義両親しかいないことを何度も強調して伝えた
郁美の母
拓郎
郁美の母
たっくんも深く深呼吸をして
父のことを話始めた
父は幼い頃から優秀だった
そんな父といつも比べられて下に見られて
でもたっくんと父は普通に仲もよく
比べられたことに対して憎むこともなかった
むしろたっくんにとって父は
誇らしい自慢の弟だった
拓郎
拓郎
拓郎
郁美
郁美
郁美
拓郎
拓郎
拓郎
たっくんの決意を聞いたいっちゃんの両親は
郁美の父
少し心配そうに不安を口にする
郁美の母
郁美の母
郁美の父
郁美
郁美
郁美
できることなら
今すぐにでも私を迎えに行きたい
いっちゃんの決意は固く
もう誰にも止めることはできなかった