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とある日
本丸
自室にて
天気
快晴
本日
「非番」
髭
髭
名前を呼ばれ ページをめくる手を止める
ふと障子の方を見ると ふわりとしたシルエットが揺らいだ
膝
膝
膝
髭
髭
膝
膝
出陣が中止ということは 余程のことがあったのだろう
しかしそれなら主から すぐに通達が来るはずだ。
なにかがひっかかる
髭
髭
膝
違和感
髭
そうか、やはり
膝
髭
髭
髭
確かに影、声、佇まいに纏う気配 それは紛れもなく兄そのもだ
だが己の脳がこれは兄ではないと 訴えている
膝
膝
髭?
しばらく沈黙が続いたあと
障子の影が微かに揺らめく
髭?
兄より幾分低く それでいてどこか幼い声が響く
髭?
髭?
兄、?
膝
髭?
髭?
髭?
黒い影が揺らめき障子を揺らす
ガンガンガン
鈍く甲高い音が鳴り響く
やはり妖か
意を決し己の本体を握りしめた
その時
髭
膝
いつもの兄の声
思わず飛び出しそうになるのを 己の脳が制した
それは果たして本当に兄なのか?
そんな疑問が頭を飛び交う
膝
ふと障子を見ると 先程の影は消え 新たな影がこちらに近づいてくる
その影はピタリと障子の前で止まった
髭
膝
髭
膝
先程とおなじ質問を兄に投げかける
髭
髭
髭
膝
髭
髭
膝
髭
髭
髭
髭
そう話す影は いつもと変わらない
やはり本物の兄者なのか? だとしたら俺は随分無礼なことを。
膝
髭
膝
髭
膝
髭
髭
膝
いつもの兄に安堵し 勢いよく障子をあける
だがそれが迂闊だったことに すぐに気づく
髭
そこに居たのは
髭
兄と瓜二つの顔をした
髭?
黒髪の青年だった