僕が作戦を開始してから15日目
9月15日 帰り道
遙
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美月
遙
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遙
遙
美月
遙
カンカン カンカン
踏切が閉まった
遙
美月
しばらく無言が続いた
なかなか電車が来ない
すると、美月が口を開けた
美月
遙
遙
美月
遙
遙
美月
美月
と、少しおちゃらけた様子で言う
遙
そうすると、美月が線路の中に入って行った
ガタン ゴトン
少し電車の音が聞こえてきた
遙
遙
美月
ガタン ゴトン
遙
美月は何も言わない
遙
夢で見た景色と全く一緒
遙
そう思っても体が全く動かない
釘で地面に足を刺されたみたいだ
ガタン ゴトン ガタン ゴトン
遙
遙
次第に喉が絞まる感覚が僕を襲う
どんどん電車が迫ってくる
遙
苦しい 苦しい どうすればいいのかわからない
ガタン ゴトン ガタン ゴトン
遙
すると美月はこっちに振り返る
美月
僕は気づいてしまった
彼女が
泣いていたことに
ガタン ゴトン
遙
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