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♡123 絶楽樂

何の希望もない私の人生に

結婚できる相手が見つかって

いつもは憂鬱な教室は

ちょっとだけ、楽しく思えたんだ

男子児童

やーい!

男子児童

奏璃(かなり)よわい奴ー!!!

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

うん

鑫豪 奏璃

そうだね

鑫豪 奏璃

私は弱いよ!

男子児童

……!

クラス中がざわざわしはじめる

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

(あーあ)

鑫豪 奏璃

(ガクくん今は何してるのかな)

鑫豪 奏璃

(クラス離れてるんだよなあ)

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

(会いたいな)

翌日

鑫豪 奏璃

ガクくん

……

ガクくん

お、奏璃

ガクくん

よくここに居るって分かったな

ガクくん

どした

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

休み時間
いつも何してるのかなって思って

鑫豪 奏璃

ついてきたんだ

ガクくん

……

ガクくんは真っ赤な本を片手に

柴犬と戯れていた

鑫豪 奏璃

……ねえ

鑫豪 奏璃

何してるの?

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

その本何……?

鑫豪 奏璃

すごい赤いけど!

ガクくん

ああ……

ガクくん

ちょい前に
奏璃の家で遊んだ時にみつけた……

ガクくん

廊下の隅にあったんよ

ガクくん

変だけど面白いものや

鑫豪 奏璃

私の家のもの持ち出したの!?!

鑫豪 奏璃

ちょっと返してよ!

鑫豪 奏璃

そういえばお母さん
「宝物失くした」って言ってた……!

ガクくん

嫌やな、返さない

ガクくん

これめっちゃ面白いから

鑫豪 奏璃

……、、、

鑫豪 奏璃

……その本は……

鑫豪 奏璃

なんなの?

ガクくん

何なの……って

ガクくん

そりゃ

最強の本

「死に詩」いうみたい

鑫豪 奏璃

……しに、、、うた、、、

ガクくん

「創作能力」のページで

ガクくん

犬を生み出したんや

鑫豪 奏璃

犬を生み出した!?!

ガクくん

ガクくん

創作者が死ぬまで創作物は消えない

ガクくん

要は、
俺が死ぬまで犬は消えないわけだわ

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

なんか

鑫豪 奏璃

……すごいね

ガクくん

すごいのはお前の家だわ

ガクくん

こんな最強な本があるのになんで
町では最弱の家族なんだよ

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

ああ

鑫豪 奏璃

たしかに

鑫豪 奏璃

なんでだろうね

数日後

鑫豪 奏璃

(あれから)

鑫豪 奏璃

(なんで最強の本があるのかを)

鑫豪 奏璃

(お母さんに聞こうと思ったけど)

鑫豪 奏璃

(あの本はまだガクくんが持ってるから)

鑫豪 奏璃

(面倒臭いことになりそうで中々聞けない、、、)

鑫豪 奏璃

……

ボコッ

鑫豪 奏璃

……?

奏璃は床を見ていると

床に変な窪みがあることに気づく

鑫豪 奏璃

……

その窪みを掴んで

そっと蓋を上げる

キィイイ……

奏璃ちゃん?

鑫豪 奏璃

ビクッ

奏璃のお母さん

……ああ

奏璃のお母さん

これを見ていたのね

鑫豪 奏璃

……っ、、

鑫豪 奏璃

これ……何?

鑫豪 奏璃

中にあるのは
武器ばっかだけど

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

これ使えば私たち

鑫豪 奏璃

見下されなくて済むんじゃないの?

奏璃のお母さん

……

鑫豪 奏璃

……っ

鑫豪 奏璃

ねぇ

鑫豪 奏璃

どうしてこんな武器があるのに

鑫豪 奏璃

私たちは最弱の家族なの?

奏璃のお母さん

あんまりこれを使ってると

奏璃のお母さん

体が殺意に飲まれてしまうのよ

鑫豪 奏璃

……!

奏璃のお母さん

黙っててごめんなさい

奏璃のお母さん

本当はね

奏璃のお母さん

私たちのご先祖さまはまさに、
……
こういう武器を扱ってきたの

奏璃のお母さん

元々奇妙な能力を出せる家系だった

奏璃のお母さん

だけどそのうち頭がおかしくなって

奏璃のお母さん

家族を殺そうとしたり、

奏璃のお母さん

善悪の判断がつかなくなって、

奏璃のお母さん

一族滅亡の危機があった

鑫豪 奏璃

そんな……

奏璃のお母さん

それがあなたにとってのひいおばあちゃんの頃の話

奏璃のお母さん

あれ以来もう力に頼るのはやめようとしたら

奏璃のお母さん

その反動かしらね

奏璃のお母さん

……むしろ弱くなってしまった

鑫豪 奏璃

……

奏璃のお母さん

だから
今の私たちは体力的な面で武器を扱えないの

奏璃のお母さん

……

奏璃のお母さん

「死に詩」っていう

奏璃のお母さん

触ったら殺意で体が支配される本もあってね

奏璃のお母さん

それだけずっと失くしちゃってるから

奏璃のお母さん

早く見つけたいんだけど

奏璃のお母さん

全然見つからなくて困ってるのよね〜

奏璃のお母さん

はぁ……

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

死に詩?

奏璃のお母さん

ええ、死に詩っていうこわーい本

奏璃のお母さん

あの本を持ってると数日間で正気を保てなくなって

奏璃のお母さん

殺意で体を支配されて

奏璃のお母さん

横暴な殺人鬼になってしまうの

鑫豪 奏璃

……

奏璃のお母さん

だからさっさと回収したくてねー……

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

……

奏璃のお母さん

……どうかした?

奏璃のお母さん

奏璃

鑫豪 奏璃

その本って

鑫豪 奏璃

犬とか出せたりするの?

奏璃のお母さん

あら

奏璃のお母さん

よく分かったわね

奏璃のお母さん

そうなのよそ〜う

奏璃のお母さん

たくさんの能力が使えてね

奏璃のお母さん

もはや魔法使いにも近いでしょうね

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

……やばい

鑫豪 奏璃

やばい

鑫豪 奏璃

ガクくんやばい……!!!

だっ

奏璃は家を飛び出した

奏璃のお母さん

奏璃!?

私はずっと

気づけなかった

ガクくんが あの辛辣な口調なのは

元々の性格なんかじゃない

あの本があるから

辛辣な口調に なってしまったんだ

鑫豪 奏璃

……っ

あのまま

あの本を 持っていたら

ガクくんは

人殺しになる

鑫豪 奏璃

ガクくん!!!!

ピンポーン

鑫豪 奏璃

ガクくん……!

ピンポーン

鑫豪 奏璃

お願い

ピンポーン

鑫豪 奏璃

開けて!!!!!

ピンポーン

鑫豪 奏璃

お願い早く!!!!!!

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ピンポーン

ガチャ

鑫豪 奏璃

……!

ガクくん

……なんや

ガクくん

そんなに慌てて

ガクくん

自殺したくなったんか?

鑫豪 奏璃

……っ

ぎゅっ……

途端に安堵して

奏璃は抱きついた

ガクくん

……ちょ

ガクくん

暑ぐるしいって

鑫豪 奏璃

……良かった

鑫豪 奏璃

良かったガクくん……

ガクくん

……

ガクくん

なんかあったん?

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

あの本……今すぐ返した方がいいよ

鑫豪 奏璃

このままだとガクくん私と将来結婚できない

鑫豪 奏璃

このままだと……

鑫豪 奏璃

ガクくんは道を踏み外してしまうの!

ガクくん

……

ガクくん

ああ、そう

ガクくん

それがなんだっていうんだ

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

違う、本当に真面目な話なの

鑫豪 奏璃

お願いだから……!

ガクくん

落ち着けって

ガクくん

本がなんだってんだ

ガクくん

あれは面白いもんじゃねーか!

鑫豪 奏璃

そういう話がしたいんじゃないの!

鑫豪 奏璃

ちょっとあがらせてもらうね

鑫豪 奏璃

本だけ回収出来ればいいから……!

ガクくん

は?

ガクくん

ちょ、、

奏璃は家に入ろうとした

鑫豪 奏璃

……

その時

見てしまった

鑫豪 奏璃

……!

絶楽 レン

絶楽 レン

絶楽 レナ

絶楽 レナ

男性

男性

女性

女性

4人の

死体

鑫豪 奏璃

え……っ、

ガクくん

……

ガクくん

どした?

ガクくん

そんなに驚いて

鑫豪 奏璃

……っ

鑫豪 奏璃

救急車……

鑫豪 奏璃

救急車呼ばなきゃ……!!!

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

……っ

鑫豪 奏璃

携帯持ってなかった……!

奏璃は頭を抱える

ガクくん

車呼びたいなら使いなよこれ

鑫豪 奏璃

……それは使わない!!!

奏璃が渡されたのは死に詩だった

ガクくん

普通に詩を詠むだけや

ガクくん

……

ガクくん

「 」

ガクくん

ほら

ガクくんは何かを詠う

鑫豪 奏璃

は……?

それと同時に

サイレンの音が近づいてくる

鑫豪 奏璃

ガクくんもういい

鑫豪 奏璃

ここにいたらやばいし……っ

鑫豪 奏璃

……

鑫豪 奏璃

とりあえず逃げるよ……!!!

ガクくん

何を慌ててるのやら

ガシッ

奏璃はガクの手首を引っ張った

スクールラビット

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コメント

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ユーザー
ユーザー
ユーザー

なるほど…そこで繋がってたのか…

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