たけし
ただいまーっと。
たけし
今日も疲れたわぁー。
たけし
さてと、夜飯なんにするかな。
その時、チャイムと同時に扉を物凄い音で叩かれた。
たけし
何だ⁈
みなみ
たけし!!居るんでしょ!!!
るか
お願い!開けて!早く!!!
たけし
みなみとるかの声だ!!
たけし
今開ける!待っててくれ!!!
ここでたけしはドアを開けてしまった。このあと起こることも知らずに。。。
みなみ
大変なの!田中君が!田中君が!
るか
田中君が交通事故にあっちゃったのを知ってるでしょ!
みなみ
それであのあと死んじゃったらしいの!!
たけし
嘘だろ!田中が⁈
るか
で、でもその後いないはずの田中君が私の家の周りをうろついていたの!!!
みなみ
こ、こんなことあるわけない…でもそんなの考えて居る場合じゃないわ!
るか
とにかく逃げないと!!!
たけし
わ、分かった!
たけし
とにかく早く鍵を閉めて!早く!
ドンドンドン
みなみ
もう来ちゃったわ!急がないと!
田中
おいたけし!居るんだろ!開けろ!
たけし
………。(早く消えてくれ…!)
田中
みなみとるかが死んだんだ!早く開けろ!たけし!!!
たけし
え…?みなみとるかはたしかにここに…
たけしは振り返った。だがそこには誰も居なかった。
たけし
みなみ…?るな…?
たけしはもう一度ドアの方を向いた。そこにはみなみとるなの顔が浮かび上がっていた。その顔はみなみとるなが事故死した時の顔そっくりだった。