この作品はいかがでしたか?
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その日は不思議な事が起きた
昨日まで俺をいじめていた1人が遺体と なって発見されたと担任から報告があった
死因は射殺との事だった
この国は銃火器等を持つこと又は それらを持ち歩くことは 法で禁止されているはずだ
だからその報告は最初嘘だと思っていた
だがしかし放課後ネットニュースなどで 確認してみるも射殺と書いてある
フェイクかもしれないが担任も射殺と 断言していることから嘘ではないと分かる
確かに俺はそいつが殺したいほど憎かったあいつが消えればおれも大変な思いをしなくて済むとも考えていた
でも実際殺したいほど憎くとも 死んで喜んでいいわけが無い
だから俺の気持ちは少し複雑だ
その日のバイトもあまり元気はなく クソ店長もその日は早く上がれといい 俺は早くバイトを上がることにした
蒼太
蒼太
蒼太
蒼太
蒼太
その帰り道また萌音さんを見かけた
萌音
蒼太
萌音
萌音
萌音
蒼太
蒼太
萌音
蒼太
萌音
蒼太
蒼太
萌音
萌音
蒼太
萌音
蒼太
萌音
萌音
萌音
蒼太
蒼太
蒼太
蒼太
蒼太
萌音
萌音
萌音
蒼太
蒼太
萌音
萌音さんは聖人だと思った
見ず知らずの俺なんかに同情して
その上相談なども乗ってくれると…
俺はほんとにこの人を好きになったのかもしれない
今日は蒼太様が悲しいお顔をしてました
話を聞くとある人が亡くなられたと…
その人は蒼太様をいじめていた1人です
それなのに蒼太様は悲しんでいました
せっかく苦しみから開放されたのに 別の苦しみが生まれてるみたいでした
だから私に出来ることはお話を聞くこと それくらいしか出来ないと思いました
それで少しでも蒼太様の気が楽になれば私はそれで良いのです
とはいえまだ蒼太様を苦しめるものはありますだから私はそれを壊します
これは蒼太様の為なんですからね……
あいつの事件から数日後またある事件が 起きていたようだ
それを知ったのは今日の朝のニュース
何の気なしにテレビをつけたらちょうど そのニュースが流れていた
ざっくりの内容はある店の店長が何者かによって殺されたとの事だ
使われた凶器はまたしても拳銃だった
驚く事はそこじゃなかった
俺が驚いたのはその店と店長だ
その店も店長も俺の務めるバイト先と 一緒の名前なのだ
映し出された映像を見るとやはり見覚えがある景色だった
さらに俺自身で調べて務めていた店の住所を調べて今回の事件と照らし合わせる
するとどうだろうか? 全く同じなのだ…
俺の周りで恐ろしい事ばかり起きている
そのうち俺自身が狙われるかもしれない
そんな考えがよぎり外に出るのが恐ろしく感じてしまっていた
とりあえず務めていたその店に向かう
事件自体は別の所であったらしく その店自体はなんの影響もないらしい
とはいえ数日ほどその店の取り調べが あったみたいだが
もう入れるとのことなので行くだけ行った
中に入ると店長の奥さんらしき人がいた
そこでバイトを強制解雇という形になる という事と給料日前に潰れたので
今月分の給料を支払うだけ支払うとの事 俺はそれを受け取り家に帰る
いつもならこの帰路に萌音さんがいるはず なんだがその日は姿を見なかった
いや、その日以降見たことは無い
さらに時が経ちその事件から1週間ほど 経ったある日のことだ
新たなバイトを見つけそこでそれなりに 働いて帰っている時だ
突然俺のスマホが揺れだした
俺には大した友達が居た訳でもないから この連絡に珍しいという感情を抱き 確認してみる
するとその連絡してきた相手は萌音さん だった
内容はとても質素であった
「お話したいことがあるので今夜 いつもの場所で待ってます」
今夜いつもの場所で待ってます…
まるで俺が昼頃にバイトをしてるのを知ってるかのような言葉だった
とはいえ久しぶりに萌音さんに会えるのだ そんな事はこの際どうでもよかった
そしてその日の夜 指定された場所で萌音さんを待つ
蒼太
蒼太
そんな心配をしてると前から誰か 歩いてきた
見た子のある姿…萌音さんだ
萌音
蒼太
蒼太
蒼太
萌音
蒼太
萌音
萌音
蒼太
蒼太
そう言いつつも俺はすごく苦しかった もちろん萌音さんと結ばれるなど
甘い幻想ではあるがそれでも可能なら 萌音さんとお付き合いしてみたかった
萌音
萌音
蒼太
いまいち俺は飲み込めてない
何やら結婚自体に不満のようなものを 持っているのだろうか…
萌音
蒼太
萌音
蒼太
蒼太
萌音
萌音
萌音
蒼太
萌音
蒼太
萌音
萌音
蒼太
萌音
萌音
蒼太
その言葉を聞いて胸が高鳴るのを感じた 俺はこの人とお付き合いできると
蒼太
蒼太
萌音
萌音
蒼太
萌音
蒼太
蒼太
萌音
蒼太
蒼太
蒼太
萌音
萌音
蒼太
そう言うと萌音は拳銃を取りだし 蒼太の心臓を撃ち抜く
パシュン……
蒼太
突然のことすぎて処理が追いつかない なぜ俺は萌音さんに射抜かれたんだ…
蒼太
萌音
萌音
萌音
萌音
蒼太
もう話すことすらも危うかった 全身から血が抜けるのが分かる
体から熱が無くなっていくそれは血が抜けてることを指しているはずだ
最初は熱かったが段々と熱さは寒さに変わっていき最後には何も感じなくなった
萌音
掠れゆく意識の中俺の見た光景
それは変わらぬ可愛い笑顔をした 萌音さんが自らの頭に銃を当て
引き金を引く最期の姿だった……
私は産まれてから何不自由なく育った
しかしそれ故に世間知らずにもなっていた
身の回りの事は全て使用人がやってくれる
私がやることなんてなかった
第三者から見れば私は幸せ者かもしれない
でも私は幸せではなかった…
私が産まれた時の負荷により お母様はその数日後空に帰った
そのせいなのかお父様は私の事を ものすごく嫌っていた
私が生まれた事でお母様が空に帰ったと…
それからというもの暴力なんてものは 幾度となく受けてきただろう
それだけでも辛かったのに使用人達が 陰で私の事を悪く言ってるのを聞いてしまった
私は産まれた時から愛情を受けずに育ったそしてそのまま大きくなってしまった
だから歳を重ねても常に愛情を求めていた愛情以外だと優しさを求めていた
そんなある日大切な指輪を無くしてしまった時のことである1人の男性が私に声をかけてくれた
すごく嬉しかった生まれて初めて優しさに触れることが出来たのだから
それからすぐに打ち解け気づくと私は その人の事が好きになっていた
これも初めての感情だった
だがその感情を殺すかのようにお父様からある言葉を言い渡された
近いうちにこの人と萌音は結婚するからな 我が家の家系を存続するには仕方の無いことだ
それを聞いてショックでした
とうとう私から自由が無くなろうとしてたのです
だから私は考えそして閃きました 蒼太様と一緒になろうと
誰にも邪魔のされない所まで 2人で抜け出そうと考えました
そして私は話があると蒼太様に連絡して、いつもの服を着て銃を持ち 会いに行きました
コメント
2件
あとメダルの事であれって連載では取れなかったようなのでこのように読み切りになってしまいました。メダル期間がすぎたらまとめますので
名前の由来はアネモネで花言葉は【はかない恋】【あなたを愛します】等です。言葉の意味のとらえかたを変えるとヤンデレみたいですよね