俺
光里の作ったハンバーグ
世界一好きだな!
耳に残る微かな
君の声。
君はどこへ行ったのかな。
どうして私の前から
消えてしまったのかな
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
私は1つの仏壇の前でハンバーグを見せながら話す。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里〈せと ひかり〉 26歳。
24歳の時に結婚した君は
去年
病気で亡くなった。
昔から体が弱かったそうだった。
瀬戸 光里
私は仏壇の前で1人きり。
涙を床に落としながらシンとした部屋で息を殺して泣いた。
もし、私が
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
もし、私が
今から死ぬって言うなら
大地は許してくれる?
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
私は崖から一歩踏み出して
海に落ちていった。
ドボンッ!!
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
私はゆっくり目を開けた。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
そこには死んだはずの君がいた。
こげ茶色の髪の毛。 二重の目。
優しい君の顔。
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 大地
私は思わず叫んで、 君に抱きついた。
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 光里
君がここにいる。
…暖かい。
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
君の笑顔が好き。
死んで良かった!!
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 大地
大地はニカッと歯を出して笑いながらご飯にガッついた。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
それは夜の海。
もうすっかり夜だった。
二人で砂浜に座った。
瀬戸 大地
瀬戸 光里
大地は私にキスを落とした。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 大地
大地は私をギュッと抱きしめた。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 大地
大地の顔が曇った。
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 光里
大地の顔は怒ったような悲しいようなそんな顔。
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
私は涙が溢れて溢れて止まらなかった。
そうだ、約束があったんだ
手紙も1回読んで机の奥に大切に閉まってたんだった。
瀬戸 大地
瀬戸 大地
瀬戸 光里
私は首を縦にふった。
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 光里
瀬戸 大地
瀬戸 光里
話したいことがいっぱいあったのに
声が出ない。
私、帰らなきゃ。
ありがとう、大地。
私、これからも生きていくよ。
瀬戸 大地
そう言うと大地は私を抱きしめた。
瀬戸 光里
私は大地の腕の中で泣いた。
それはまるで小さな子供みたいに。
瀬戸 大地
すると、大地は私の耳元で囁いた。
瀬戸 大地
大地は一粒の涙を溢しながら 笑った。
だから私も笑顔で!!
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
気づけばベットの上にいた。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
大地からの手紙。
瀬戸 光里
瀬戸 光里
緊張しながら手紙をそっと見る。
光里へ
まずは、ごめん。
光里を幸せにするって言ったのに
俺が光里より先に死んじゃって
本当にごめん。
お前と過ごした日々は忘れない。 絶対に忘れない。
俺さ、光里に叶えてほしい事があるんだ。
1、俺の色んな物は捨ててください。
2、引っ越して下さい。
3、自分の好きなことをたくさんしてください。
4、俺のことは忘れないで
5、けど、あなたにまた好きな人が出来たら俺を忘れてください
最後に俺との約束。
生きて下さい。
何があっても死なないで下さい。
じゃあ、また会えるときまで。
大地より
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
瀬戸 光里
お前は生きなきゃ駄目だろ!!?
瀬戸 光里
瀬戸 光里
あなたとの約束。
あれはきっと夢だった。
そうしておこう。
きっと、夢の中で
君が
私を
助けてくれたんでしょ?
ーENDー
コメント
4件
泣いた
感動しました
ありがと~! by 暖&雨恋