流星side
流 星
次に目が覚めた時、白やった。 段々視界がハッキリしてきて天井やと分かる。
でも見慣れた自分の部屋の天井やなくて。 家よりもずっと白くてずっと無機質な白。
流星(母)
流 星
急に身体中をいろんな痛みが襲った。 そういえば、俺あの時車に轢かれて...
少し見渡すと手や足が包帯でぐるぐる巻き。 先生らしき人が来て診察と質問をされた。
医 師
そう言われ、お礼を言って。 痛みも鎮痛剤で引いて起き上がる。 ママも仕事があるらしくて帰った。
流 星
居眠り運転の車に轢かれるとか。 スマホに溜まったLINEを返していると。
??
そんな声が聞こえてきた。 どこからやろうと見渡すと、隣のベッドの... 締め切られたカーテンの向こうから聞こえる。
流 星
??
ガラガラ
医 師
カーテンが開けられて。 俺の反対側へ横になっている人の、 苦しそうに上下する背中が見えた。
看護師さんが背中を擦りながら 意識を保つように声をかける。
先生は機械を顔の辺りに置いて何かの薬を入れながら もう一人の看護師さんにあれこれ指示をしていて。
医療ドラマで見るような会話や作業が 場面が目の前で繰り広げられている。
??
だんだん呼吸が落ち着いてきていて、 俺も詰まっていた息をゆっくり吐く。
眠ったのかその人に布団が掛けられて。 若そうな先生がこっちに向かってきた。
医 師
流 星
医 師
流 星
医 師
どんな人なんやろ。 隣のベッドを見つめた。
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