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風林 燐音(かざばやし りんね)
夜、私は封筒に入っていた地図を何回も見た
風林 燐音(かざばやし りんね)
小さな字で、『修理受付中』と書かれていた
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
「直せば」って、そんな軽い話じゃない
あれは音が鳴らなくなっても、私の大切な宝物なのに
風林 燐音(かざばやし りんね)
枕に顔を埋める
目を閉じても、町田くんの顔とあの封筒が頭に浮かぶ
風林 燐音(かざばやし りんね)
次の日の昼休み、夢に封筒を見せた
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
夢は「信じられない」というような顔をしていた
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
私は苦笑いしながら、机の上に封筒を置いた
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
私と夢は、ほぼ同時に町田くんを見た
町田 琉依(まちだ るい)
相変わらず男子の前では楽しそうに笑う
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
やっぱり、女子のことはどうでもいいんだ
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
私は、ふと手のひらを見つめた
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
鈴木 夢(すずき ゆめ)
放課後、誰もいなくなった教室に残って、私はオルゴールを机に置いた
風林 燐音(かざばやし りんね)
蓋を開けても、やっぱり音はならない
でも___
風林 燐音(かざばやし りんね)
そう思ったのは初めてだった
壊れたままでも、私の手の中にある限りは大事なままだ
風林 燐音(かざばやし りんね)
そう呟いた時、誰かが教室の扉を開けた
_町田くんだった
風林 燐音(かざばやし りんね)
わざとなのかと思うぐらい、気配なく現れる
町田 琉依(まちだ るい)
私は目を合わせずに答えた
風林 燐音(かざばやし りんね)
私が言うと、少しだけ間が空いて町田くんが口を開いた
町田 琉依(まちだ るい)
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
少し冷たく言うと、町田くんは黙った
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
町田 琉依(まちだ るい)
風林 燐音(かざばやし りんね)
そう言って、私は町田くんの目を見た
町田くんも、私をじっと見ていた
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
それだけ言って、私はオルゴールの蓋を閉じた
それで終わりにするつもりだった
町田 琉依(まちだ るい)
町田くんの声がいつもより低かった
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
町田 琉依(まちだ るい)
風林 燐音(かざばやし りんね)
風林 燐音(かざばやし りんね)
言い過ぎたかなと思ったけど、少し自分の中の何かが楽になった気がした
町田 琉依(まちだ るい)
町田くんは何も言わずに、黙って教室を出て行った
風林 燐音(かざばやし りんね)
1人になった教室で、私は深く息を吐いた