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竹林の奥
迷いの竹林は、いつもより静かだった
いやーーー静かすぎた
妹紅
藤原妹紅は腕を組み、空を見上げる
火の粉がまわない
いつもなら、自分の周囲に自然と揺らぐ炎が、今日は微妙に弱い
妹紅
手をかざす
ぼッと、小さく灯る
だが、それはすぐ消えかけた
妹紅
不死の炎
それが揺らぐことなど、本来ありえない
そのとき、竹林の向こうから声がする
魔理沙
魔理沙だ
その後ろから霊夢も歩いてくる
妹紅
霊夢は単刀直入にいった
霊夢
妹紅の目が細くなる
妹紅
魔理沙が続ける
魔理沙
妹紅は鼻で笑う
妹紅
その瞬間
胸の奥に、鋭い違和感
妹紅
違う
忘れている
自分も
誰かとの約束を
竹林の奥で、ふっと景色が歪んだ
一瞬、炎が白く染まる
妹紅の瞳が揺れる
妹紅
今、確かに
「`お前は忘れないで´︎と言ったのは」
言葉が途中で消える
音が削られたように
霊夢が、鋭く空を見る
霊夢
魔理沙が呟く
魔理沙
妹紅は、歯を食いしばる…
妹紅
炎が一瞬、強く燃え上がる
だが、また弱まる
妹紅
妹紅
妹紅
霊夢が静かに言う
霊夢
その時
竹林の奥から、冷静な声が聞こえた
永琳
あらわれたのは、白衣の月の賢者
八意永琳
永琳
魔理沙が、眉をひそめる
魔理沙
永琳は、首を横に振る
永琳
妹紅が低く言う
妹紅
永琳は竹林の奥をみた
永琳
霊夢が御札を握る
霊夢
そのとき
妹紅の背後で、 白い光が一瞬だけ燃え上がる
そこに、誰かの影がたっていた
白いリボン
笑っている少女
?
妹紅が振り返った時には、 もう何もいない
炎が消える
妹紅
拳を握る
妹紅
霊夢が小さく言う
霊夢
魔理沙が箒に乗る
魔理沙
だが、
竹林のさらに奥
誰も知らない境界の裂け目で
黒い影が呟く
???
幻想郷から
あの存在が
ーー続く