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顔を洗っていた要に 相手チームのひとりが近づいた

その次、槍のような言葉が続く

相手チームの人

お前、大したことねーんだな

彼はひとつ間を置き応える

要(兄)

…何がすか?

相手チームの人

智将って言われた奴の
兄貴のくせに…

相手チームの人

ろくに野球もできねーのかよ

それに対し、彼は淡く笑った

なんだそんなことか

要(兄)

だって俺、才能とか
ねっすもん

当然のことのように言いのけた彼は それが彼の弟が言えなかった言葉だと

知っているのだろうか

要(兄)

…なんで葉流ちゃんと
バッテリーだからって

要(兄)

葉流ちゃんと
同等の扱いを受けるんすか?

それは誰に向けた言葉なのか

自分のことを言っているようには見えない

逆に彼が驚いている

そんなこともわからないのかと 失望さえしているように見える

否、これは怒りなのか

要(兄)

………先輩、なんで俺を
煽るようなことするんすか?

相手チームの人

…は?煽ってねぇよ

要(兄)

え、無意識?

要(兄)

それって結構やばいんじゃ…

自分の置かれた状況を 理解していない―わからない

だからこそ、強くいられるというのか

要(兄)

まず俺初心者だし?

要(兄)

野球とか
最近聞いたくらいですもん

このままじゃ、まずい

相手チームの人

…お前の弟が
やめたって聞いたときは
全員安心しただろうな

要(兄)

そりゃ、よかったすね

要(兄)

俺は素直に喜べないすけど

要(兄)

でも、それはそれで
誇らしさもありますよね

要(兄)

だってほら…それほど
すごかったわけでしょ?

相手チームの人

…………………

平然と、しすぎている

野球のことがわからなくても 今起きてるこの状況が

一体どんなものかくらい わかるだろ…

相手チームの人

用済みになったんだろ、どうせ

相手チームの人

清峰に失望されて、それで

嘲笑うように言ったそれを 彼は逆に嘲笑う

要(兄)

なるほど、それで?

相手チームの人

……っ…お前……

相手チームの人

お前もいつかされるぞ!

要(兄)

…そりゃ、そうでしょ

要(兄)

弟にできなかったことが
俺にできるわけないんだから

要(兄)

弟にされたことが
俺にされないわけが
…ないんだから

相手チームの人

……なに、言ってんだよ…

要(兄)

先輩が言い出したことっすよ?

要(兄)

もしかして、忘れちゃいました?

顔色ひとつ変えない

怒りも出さない

不満の表情もない

そこにあるのはただ一つ

誰かを、憐れむような、なにか

相手チームの人

清峰、あいつ推薦もらってたろ

相手チームの人

お前のせいで行けなくなって…
かわいそうだよ

やれやれとばかりに首を降る彼

まだ、そんな余裕が

要(兄)

先輩

相手チームの人

お前のせいもあるが…

相手チームの人

お前の弟が野球を
辞めたのが原因だよな

要(兄)

先輩

相手チームの人

最初から、お前らが
野球に出会わなければ…!

要(兄)

……先輩

背筋が凍るとは、このことだ

要(兄)

野球やってる時点で
野球仲間なんすよね

要(兄)

野球の楽しさとか、辛さとか
分かち合える戦友…でしょ?

相手チームの人

…は?何言ってん…

要(兄)

先輩、もしかして昔からですか?

要(兄)

その、自分を安心させたがる癖

相手チームの人

………―は?

要(兄)

ははっ、違うんですか?

要(兄)

もしかして野球のせいで?

図星?いや、違う

俺は、あんなんじゃない

落ちこぼれた…光を失ったような

星屑なんかじゃ

だって今も、野球をやってる

要(兄)

安心してるんですもんね、先輩は

要(兄)

野球のできる人間が
自分で光を拒んで
やめたんですから

要(兄)

自分のほうが上だって
まだマシだって

要(兄)

思いたくて
仕方ないんですもんね?

それで

要(兄)

自分より野球のできない人間を
踏み台にして、見下ろして

要(兄)

安心してるんですもんね?

それで

それは

だから

でも

相手チームの人

……大丈夫だろ、結局は

要(兄)

…………

相手チームの人

実力が物を言うこの世界で

相手チームの人

俺まだ、勝利に導く力が…

要(兄)

…………

力、だけが

それ、だけ―?

相手チームの人

……っな、生意気なこと…
言ってんじゃねぇよ!!

相手チームの人

ろくに野球もできないやつが!

相手チームの人

わかったように
口出しすんじゃねぇ!

要(兄)

だからァ…この話は先輩が…

こんな惨め、許せない

相手チームの人

俺だって努力してんだよ!

要(兄)

だったらわかるでしょ

要(兄)

他の人だって努力してますよ

相手チームの人

……っ!くそっ…!
なんなんだよ、お前っ!

要(兄)

俺も、弟にも、才能はありません

要(兄)

たまたま葉流ちゃんが…
才能をもらった…それだけ

要(兄)

でも…俺の弟は努力する
天才だと思います

要(兄)

みな平等…だったらですけど

それから バカな彼からは想像できないような顔で

要(兄)

アンタは自分だけを
安心させる天才ですね

要(兄)

それも、一時的な
ものみたいだけど

その顔が、苛立たしくて

悔しくて

怖くて

相手チームの人

………っ……!

それで

相手チームの人

お前…覚えてろよ!

要(兄)

すんません、俺
忘れっぽいんですよね

要(兄)

それじゃ、俺行かなきゃなんで

要(兄)

練習試合…
ありがとうございました

相手チームの人

………っ…くそ……

彼の後ろ姿を見やり、思う

たくましい背中だな、と

頼れる背中だな、と

俺とは、大違いだ…

こんな惨めな姿しかできない 自分自身が許せなくて

見てくださった方、ありがとうございます

どうも、セカイです

なんか短い気がするんですが…

さて、今回はほぼ 相手チームの人が主体

最後まで可哀想な人でしたけど

そこから這い上がるか ただ落ちるだけか…

どうなんでしょうね

そして何より、今読んでいる 小説の口調になってしまった

違和感とか大丈夫ですかね?

今回も見てくださり ありがとうございます

今後とも頑張ります

リクエストも募集中

どうぞよろしくお願いします

セカイ

忘却バッテリー(要双子)

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コメント

7

ユーザー

やっっば好き( Ꙭ )( Ꙭ )💗 圭がめっちゃかっけぇすわ…^^^^

ユーザー

好きです😭😭💘💘💘💘‼️ 次回作も楽しみにしてます😭💘

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