2029年8月13日
サワタリ
サワタリ
立
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
立
立
サワタリ
サワタリ
立
立の自宅の車庫にあったバイクに 立はゆっくりとまたがった
立
セルを回し エンジンを始動させる
立
バイクの振動に 立は思わず声を上げた
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
立
立
サワタリ
ふたりを乗せたバイクは 最初のほうこそ ぎこちない動きだったが
少しずつ速度が増していく
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
立
立はスロットルを握った手に ふたたび力を入れた
3時間ほど続けて バイクを走らせていたが
さすがに立の集中力も切れはじめ 車体がふらつきはじめた
サワタリ
サワタリ
サワタリ
立
バイクを停めて 車体から降りると
立はふらついて 地面に倒れた
ヘルメットが鈍い音を立てて 地面に打ち付けられた
サワタリ
サワタリ
立
立
サワタリ
サワタリ
サワタリはリュックサックから 缶を取り出して立に渡した
立
立は缶をあけて ぐびぐびと内容物を喉に注ぎ込んだ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
サワタリ
立
立
サワタリ
サワタリ
サワタリは 後方に立が乗ったのを確かめると
スロットルをフルに回した
バイクは急加速して
車のない道路を疾走していった
まだ新しい街も
いまは廃墟になりかけていた
店の壁には落書きがあったり
路上にゴミが散乱していたり
その中を当てどもなく ひとりの少女が歩いていた
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
絵美衣
そこに ネイルハンマーを持った
男が現れた
その後ろからも ぞろぞろと追っ手が現れる
男たち
男たち
男たち
男たち
男たち
男たち
絵美衣は憔悴した様子で しかし男たちに首を振った
男たち
男たち
男たち
男たち
絵美衣
男たち
絵美衣
男たち
男たち
男たち
男たち
男たち
露骨な提案に 絵美衣はぐっと歯を噛んだ
絵美衣
男たち
男たち
男たち
男たち
絵美衣
絵美衣は身を翻し
男たちから逃げようとした
男たち
ひとりが絵美衣の手を がっしりと掴み
もうふたり絵美衣の身体を持ち上げ 身動きが取れない状態にする
男たち
男たち
男たち
絵美衣は金切り声でわめくが
誰かにとどくことはなかった
絵美衣
絵美衣
絵美衣
男たち
男たち
男たちはベッドのシーツをはぐる
そこから現れたのは
手足と首と胴を拘束する ベルトだった
男たち
男たち
男たち
絵美衣の手足が ベルトで固定され
身動きが完全にとれなくなった
男たち
男たち
男がひとり 絵美衣にまたがり
カメラマンに合図を送る
男たち
男が胸元のボタンに 嬉々として手をつけた
その時だった
???
賑やかな室内は 一瞬で静まり返った
男たち
男たち
男たち
???
サワタリ
サワタリ
男たち
男たち
男たちは ハンマーや鉈
バールなどを手にして
サワタリに襲いかかった
先陣を切った男は ハンマーを振りかぶって
サワタリの頭部に当てようとした
するとサワタリはその腕を捕らえ
もう片方の手で 男の顎を拳で突き上げた
サワタリ
サワタリは男の ハンマーを奪い
他の男たちに 「来いよ」と手招いた
男たち
大ぶりのバールを 打ち込むように走って来た男に
サワタリは 瞬間的にしゃがんで攻撃を回避する
そしてその無防備な背中に ハンマーを打ち込んだ
鉈がサワタリに飛んできた
すこし髪を掠めただけで 傷はまったくついていない
男たち
男たち
先ほど絵美衣を抱えていた ふたりが
サワタリを取り押さえようと 駆け込んできた
サワタリはハンマーを 片方の男に投げる
男たち
注意をひかれたもう片方の男は
思わず動きをとめた
サワタリはそれを逃さないように
背後に回り込み 首の骨を捻った
男たち
残りは絵美衣を犯そうとした 男だけになった
男たち
サワタリ
サワタリ
男たち
恐怖のあまり動けない男の頭に サワタリは容赦なく蹴りを入れた
サワタリ
サワタリ
絵美衣はベッドに拘束されたまま サワタリの方を向いた
絵美衣
サワタリ
サワタリ
サワタリ
絵美衣
絵美衣
サワタリ
サワタリはベッドの上の 拘束具を解き始めた
サワタリ
絵美衣
絵美衣
全ての拘束具がはずれると 絵美衣はさっと立ち上がった
サワタリ
絵美衣は駆け足で階段を駆け上がり
夏の陽射しがまばゆい 大通りに出てきた
絵美衣
立は声のしたほうに さっと振り向いた
立
立に駆け寄る絵美衣
手を広げて向かってくる
立はそれを抱きすくめるように
絵美衣の身体を包み込んだ
立
すると絵美衣の身体から するりと意志が抜けて
両手がだらんと垂れた
立
サワタリも地下から上がってくる
サワタリ
立は絵美衣が倒れないように 両手で抱え支えるが
絵美衣は死んだように動かない
立
コメント
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ショックで気絶しただけと信じたい…