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ーーー好きになった時点で、私はもう手放す気は無かった。
それが悪いことだって
ちゃんと分かってた。
放課後の校舎は静かで、
誰かのセイシュンだけが先に帰ってく
私は階段の踊り場で立ち止まって、
来るってわかってる人を待ってた。
偶然を装う為に
黒尾 ( クロオ )
黒尾先輩の声は、
いつもより少し低い
疲れている時の声
月詠 ( ツクヨ )
何となく、で十分だった
理由を作ると、逃げ道になるから
黒尾先輩はフェンスに持たれて、
スマホをポケットにしまう。
誰かから離れてきたみたいに
黒尾 ( クロオ )
笑
笑いながら言うけど、
その目は助けを探してる
私は何も言わない。
正しい言葉も
優しい嘘も。
全部捨てた
月詠 ( ツクヨ )
そう言うと
黒尾先輩は一瞬黙った
月詠 ( ツクヨ )
月詠 ( ツクヨ )
その瞬間、
空気が止まる
欲しかったのは、
理解じゃない。
居場所。
黒尾 ( クロオ )
黒尾 ( クロオ )
反則?
違う
選ばせただけ。
月詠 ( ツクヨ )
離れてもいい。 とは言わない
逃げてもいい。とも言わない
黒尾先輩は、何も言わず
隣に立った。
肩が触れる。
ほんの少し
その距離が、もう答えだった
ーー最初からこうなるって分かってた
儚いのは恋じゃない。
壊れるのは理性の方だ
月詠 ( ツクヨ )
名前 樟葉 月詠 好 黒尾 嫌 女の子
普通の生徒、目立たない 優しいふり、理解あるふりが得意。 でも内側は、 『 奪わなきゃ、居なくなる 』 黒尾の"余裕"が嫌いで、好き。
優しさも、
理解も、
献身もーー
全部手段だ。
月詠は、自分が悪女だと知っている
でも、
それを辞める理由がない
黒尾 ( クロオ )
名前 黒尾鉄朗 好 月詠 嫌 特になし
誰にでも優しい 距離感上手い 『 深く踏み込めない人 』 だからこそ、縛りたくなる
黒尾鉄朗は、
弱い自分をちゃんと理解している
だからこそ、
檻を拒まなかった
鍵を渡したのは誰でもない。
自分自身だ