午前4時。
あれから後3件ほど回って、 やっと家。
今にも倒れそうなのを必死に堪えて 家に入る。
リビング前まで来て、
明かりが漏れてるのが分かった。
「誰か居るかも。」
でもそんな当たり前の事を 考える余裕なんて無かった。
ふらふらの足を前へ前へと動かして やっとリビングへ入った。
入るとそこには、
赤、くん、?
そんなフラフラしてどうしたんですか?
いつもこんな遅くまでバイトしてんの?
なんのバイトしてんのさ...
早よこっち来な、
俺の兄弟達。
「俺の事心配してくれてるのかな。」
とか思ったけど やっぱりこういうのは止めて欲しい。
兄弟らは家賃とか何も払ってない癖に
俺がパパ活してるって知ったら
「そんなのもう辞めて。」
とか言って来るんでしょ?
そんなの.....
そんなの俺に"死ね"って 言ってる様なもんじゃん。
俺は壁に寄り掛かりながら言う。
...余計なお世話だから。
シャワーを浴びに行こうと 歩き始めるが案の定引き止められる。
振り向くと、
俺の右の手首を物凄い力で握る、
、おい、待てよ。
桃が居た。
確か俺のお兄ちゃん。
...こんな顔してたっけ?
なんか怒ってる様な...、
悲しい顔してる、
ぁ、
足の力が抜け、 桃の方へ倒れ込んだ。
それと同時に、 睡魔の様なものが俺を襲った。
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