ツー、ツー、ツー
久しぶりに親友のらっだぁと電話で話した
天乃 絵斗
しかし、電話の内容は決して嬉しいものではなく結婚報告だった
電話越しにおめでとう、なんて言いながら心ではーミリもそんなことを思っていなかった
思えなかった
だって、俺は、彼のことが恋愛的に好きだったから
けれど、俺とらっだぁは同性
告白をして、拒まれ今の親友という関係が壊れてしまうのがそれが怖くて、何もできなかった
でも、こうして誰かに渡るくらいなら、黙ってるべきじゃなかった
失うくらいなら、壊してでもぶつければよかったんだ
天乃 絵斗
天乃 絵斗
俺は感情のままにスマホを地面に叩きつけた
パリンと乾いた音がして、我に返り、拾いる学たスマホの画面はひびだらけだった
天乃 絵斗
天乃 絵斗
人に見らたら頭がおかしい人だと思われていたなど考えながらひび割れたスマホをポケットにねじ込み、帰路についた
ガチャ
天乃 呂戊太
帰宅すると、ちょうど風呂上がりの呂成太が俺に気づき濡れた髪のまま満面の笑みを浮かべながら、俺に抱きついた
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
抱きしめ返すと呂成太は微笑みながら、照れた表情を浮かべ、俺の服に顔をうずめた
その仕草があまりにも可愛らしくて、苛立ちが少し落ち着く
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
洗面台にたどり着いた俺は呂戊太を椅子に座らせ、ドライヤーを手に取る
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
まだ乾ききっていない髪を丁寧に指でほぐしながら、風を当てる
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
ドライヤーをかけていた手が止まり、電話の内容を思い出して気持ちがまた沈む
しかし、呂成太は気づかぬまま無邪気に話し続けていた
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
ドライヤーを握る手に力がこもり、それ以上聞きたくないと思いながらも、呂成太は楽しそうに話し続けていた
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
思わず彼の頭を強く掴みそうになった手を離し、深呼吸して気持ちを落ち着けた
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
流石に露骨に話を急に逸らしたせいか、呂戊太はきょとんとした顔で首をかしげた
天乃 絵斗
ごまかすように弟の髪をわしゃわしゃと撫でると、弟は嬉しそうに笑って目を細めた
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
天乃 呂戊太
天乃 絵斗
しばらく他愛ない話をしたあと「明日も朝早いから寝よっか」と言って、呂成太を自分の部屋へ向かわせた
コメント
3件
うおぉぉ.....これは結構狂愛系の匂いがするッッッ!!!!続き待ってます😍🥰