この作品はいかがでしたか?
413
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石原 乃亜
前田 智矢
前田 智矢
そんなコトするわけじゃないのに
『風呂ためる』という言葉に
反応して赤くなる頬を隠す。
男不信…なんだから。
だって昨日の今日だよ?
そんな簡単に知らない男に
土足で踏み込まれてたまるかっ!
前田 智矢
石原 乃亜
不思議そうに玄関を覗かれて
靴を脱いだ。
石原 乃亜
前田 智矢
石原 乃亜
石原 乃亜
石原 乃亜
前田 智矢
パサッと掛けられた
バスタオルから
いつもと違う匂いがする。
当たり前なんだけど……
ドキドキする。
あたしこの部屋来てからに
絶対おかしいっ……
前田 智矢
前田 智矢
石原 乃亜
なんだかソワソワして
しまう自分が恥ずかしい。
こーゆーときって
どうしたらいいの?
一つのことに集中する…とか?
あたしは、そう思って
コーヒーを淹れる男を見つめた。
あたしより頭一つ分高い伸長。
てことは…175は軽く越すよね。
ふわふわと柔らかそうな
栗色の髪。…あれは染めてる。
根元が黒いもん。
顔は……よく見てないや。
あたしに背を向けるようにして
立っているから
顔はよく見えない。
おねーさん、って
いうくらいだから若いのかな。
でも絶対女に
困ることはないんだろうな。
足元に転がる真っ赤な
ネイルとか。化粧ブラシとか。
……もう少し片付けたらいいのに。
きゅっと締め付けられる
胸が苦しい。
……苦しい?
は?あたし、女がいるとしか
思えないこの男に対して
胸が苦しいの?
……バカか。あたしは。
前田 智矢
コトン、と置かれた
かわいいマグカップから
柔らかい湯気が登る。
……苦しい。
女物のマグカップ見ただけで
苦しい。
石原 乃亜
でも、この苦しみに
気付かないフリをして
コーヒーに口を付けた。
石原 乃亜
前田 智矢
石原 乃亜
石原 乃亜
想像以上に甘いコーヒーを
少しずつ飲む。
穏やかなコーヒーの香りが
部屋を包む。
石原 乃亜
前田 智矢
にっと笑って
あたしをからかう男を睨む。
前田 智矢
石原 乃亜
前田 智矢
石原 乃亜
石原 乃亜
前田 智矢
無邪気に笑う智矢に
胸が締め付けられる。
もう…何コレ。
完全に恋じゃん……
電話ボックスで出会う、
なんていつの時代よ……
石原 乃亜
石原 乃亜
前田 智矢
石原 乃亜
石原 乃亜
前田 智矢
敬礼のポーズを
わざとらしくする智矢。
少しいい雰囲気に
なった所なのに……
_…〜♪♪〜〜♪
前田 智矢
石原 乃亜
もうっ!空気を読まない
軽い電子音が響いて
あたしはバタバタと
お風呂場へ向かった。
前田 智矢
石原 乃亜
あと少しで脱ぐ、
というところでガラッと
ドアを開ける智矢。
前田 智矢
前田 智矢
石原 乃亜
前田 智矢
…だったらどうしろというのか。
あたしだって替えなんて
持ち歩いてないし。
前田 智矢
石原 乃亜
前田 智矢
前田 智矢
石原 乃亜
石原 乃亜
渡されたのは
大きいTシャツ一枚だけ。
石原 乃亜
石原 乃亜
前田 智矢
そう言って
脱衣室を出ていった智矢。
……がんばるって。
ギリギリなんじゃん。
石原 乃亜
パパッと脱いで
お風呂に入った。
コメント
2件
藍瀬ちゃさん初めまして…! いつも拝見させて頂いております… 復活とても嬉しいです♪ しかも、物語最高だし… ファンマつけたいけど…、絵文字がない…
こうゆう恋ってなんかいいなぁ