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脳死が確認されて、2週間を経過した彼の皮膚細胞は
無数のチューブに繋がれて、
人工呼吸器と点滴によって生き続けていた。
しかし
それも昨日までの話
彼は死んでしまった
医者
医者
お医者さんはとても悲しそうな顔で告げた
彼の亡きがらを抱いた時
とても軽くて
苦しかったんだと思う
でも、もう苦しまなくていいんだよ?
楽になれたね。
医者
決して裕福とは言えない私の状況を察してか、
なんて優しいお医者さんなのだろう
私はすぐ泣いた。
医者
お医者さんはシーツを被せる
医者
この一言で立ち直れた
私
私
解説
とても軽くなっていた遺体。
この医者は彼の臓器を売買していた。
だから医療費も取らず、早く火葬することを進めた