莉犬side
迎えた10月。
先月は選挙に地獄の体育祭、なーくんとジェルくんが付き合い始めた等のイベント盛りだくさんであった。
ちなみに2人が付き合ったことは俺とさとみくん、るぅとくん、ころちゃん、遠井さん。いつものメンバーしか知らない。
紫央
そういやジェルくん。昨日家に財布忘れていったでしょ?
橙樹
ん?おぉそやった!じゃあ今日来るついでに届けてくれへん?
紫央
りょーかいっ
、、聞く限りほぼ毎日のように一緒に居るらしい。
いつかほかの人にバレるのも時間の問題じゃないか、、と薄々心配したり。
黄神
ころちゃん
青猿
ん?何?
黄神
今日ゲーセン行きません?
青猿
最近頻度高いねぇ、、全然良いよ!
るぅとくんも少し積極的というか、、この様子で彼の好意に気づかなかったジェルくんと遠井さんも「やっとか」とこの前言葉を漏らしていた。
赤崎
、、はぁ
そしてたまに何かを思い出してため息をつく。
これはもう1人も同じ行動を繰り返していて、、
桃谷
死にてぇ←
ため息混じりに呟くさとみくん。一体何があったのか1度聞いてみたのだが
桃谷
文化祭になりゃ分かる
と死んだ目で言っていた。
桃谷
、、あ、莉犬
赤崎
んー?
今日、10月1日は2人きりでさとみくんのお家でのんびり中。
最初は緊張していた俺でも何回か来てるうちにベッドに寝転がる程なじむことができた。
黙ってスマホ対戦する中、さとみくんがふと声を発したのだ。
桃谷
この前、また月見よって言ったじゃん
赤崎
うん
桃谷
土曜さ、晴れで満月らしいんだよ、、一緒に見ねぇ?
赤崎
おけ
桃谷
お、良かった。今日日曜だからあと一週間後だな!じゃ土曜に俺ん家泊まり来いよ
赤崎
おけ
そして彼も安堵したように顔を下に向ける。
俺も集中してスマホに目を向けていた。
___そして数秒。
赤崎
、、、え?
桃谷
ん?
赤崎
、、、泊、、まり、、?
桃谷
うん。そう言った
赤崎
、、何で?
桃谷
修学旅行の気分もっかい味わいながら月見てぇなって
赤崎
、、、
待って、思考追いつかない。
赤崎
、、ええぇぇ!!?
迎えた10月。1週間後は10月7日。
その日も大変なことが起きる気がしてならないです。