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第二十四話 「咲選」
HYDRANGEA本部中枢、かつての「選定ルーム」。
その中央に、人格β(咲良)が立っていた。
七都市が、ついに彼を取り囲む。
東京(β)
東京(β)
大阪
大阪
北海道
宮城
宮城
咲良は、微笑んだ。
悲しげに。
東京(β)
東京(β)
東京(β)
《最終制御コード、解除》
咲選(さくせん)開始。
システムが共鳴し、咲良の身体が揺れる。
人格α(灯)の声が再び内部に響いた。
東京(α)
東京(α)
東京(α)
東京(α)
東京(α)
東京(β)
東京(β)
東京(β)
東京(β)
東京(α)
東京(α)
東京(α)
咲良の足元に、氷のような花弁が浮かぶ。
αとβの人格が、分離し始めていた。
別室では、山梨が七都市と対峙していた。
山梨
山梨
山梨
愛知が、静かに一歩踏み出す。
愛知
愛知
愛知
山梨
福岡
福岡
広島
広島
沈黙。
山梨の目から、一滴の涙。
山梨
山梨
愛知が手を差し伸べる。
愛知
愛知
咲良の体が崩れ落ちる。
人格αとβ、ついに融合。
東京
東京
東京
東京
《HYDRANGEAシステム:完全停止》
《すべての選別機構、無効化》
灯と咲良――一つの「東京」が、ようやく本当の意味で咲いた。
山梨が、愛知の隣に立つ。
七都市が、完全に揃う。
宮城
北海道
北海道
福岡
福岡
福岡
大阪
広島
広島
東京
東京
東京
北海道
東京
大阪
愛知
広島
福岡
宮城
東京
東京
…ただいま、
タイトル回収__。
HYDRANGEA後の世界
各都市が見つけた、“咲き方の再定義”
そして、“東京”がもう一度咲かせたものとは――
次回
第二十五話 「咲いたあとに、咲くもの」
next→♡450
次回最終話__。
「花は血で咲いた。」の意味を明かす。
コメント
4件
はいもう神ッッッッッッ!!(?) 東京…おかえりぃぃ! 最後に皆がおかえりって言うの尊すぎてもう○ぬ(?)
待って神作品がクライマックス迎えてて飛びそう(?) 次回も楽しみにしています✨️ 頑張ってください!!