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暑い日の怖い話。

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暑い日の怖い話。

1 - 暑い日の怖い話。

♥

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2020年08月06日

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優実子

お母さん、おはよう。

あら、今日は早いのね。昨日は、夏休み初日でずぅっと寝てたのに。笑

優実子

だって、今日はおばあちゃん家に行くんだよ?楽しみなんだもん!!!

そうよね、愛しの「颯太君」にも会えるものね。

優実子

ちょっ!やめてよお母さん////

ふふふ。ごめんごめん。

颯太とは、おばあちゃん家の近くに住んでいる私と同い年の男子だ。

いつからか好きになっていた。 でも、家が遠いため長い休みの時にしか会えない。

いざとなると想いを伝えることが出来ない……そんな自分が嫌だから、今年こそは告白することにした。

優実子

お母さん、こっちの服とこの服、どっちがいいかな?

うーん…こっち!
こっちの方が颯太君も好きだと思うよ。あの子、確かアクティブな服装が好きだったわよね?優実子が「明日からアクティブな服着る!」って張り切ってたから、よく覚えてるわ。

優実子

よ、よく覚えてるね…。

颯太

優実子

今、家出たからそっち着くの2時間くらいかかるわ。

颯太

おう!気をつけてなー。

優実子

颯太、もうおばあちゃん家にいる?

颯太

うん。ばあちゃんにそうめんご馳走になってる。

颯太

「優実子まだか?」って、首を長くして待ってるwww

優実子

ほんと?w早く行かなきゃ。

颯太

いや、ゆっくりでいいよ。その方が俺いっぱいそうめん食えるし!

優実子

じゃ、私はサービスエリアで美味しいもの食べるわw

颯太

なぬ!?

颯太

羨ましい……とは言わない!

優実子

www

優実子

じゃ、なるべく早く行くね。

颯太

うん。ほんとに気をつけろよ

優実子

はーい!

颯太君なんだって?

優実子

今ね、おばあちゃん家でそうめん食べてるって。なんか、たくさん食べたいから、ゆっくり来いだってさ笑

相変わらず、食いしん坊ね笑

優実子

うん。😊

優実子、いつから好きなんだっけ?

優実子

え〜?それが覚えてないんだよ…

優実子

なんか、いつの間にか好きになってた…

優実子

やば、恥ずかしい!/////

私は、自分の顔が真っ赤になったのが分かった。

いいねぇ〜。青春だねぇ♡(ღ˘⌣˘ღ)

優実子

もう!ほんとにからかうのやめてよ!

からかってないわよぉ〜笑

そうして母と私は他愛もない話をしながら、サービスエリアで食事をとった。

優実子

サービスエリアで美味しいものを食べてるなうw

颯太

げ!( >A<)マジカヨヨヨ!!!
俺も食べてぇよ〜。

優実子

えへへ〜羨ましいでしょ?

颯太

いや、ばあちゃんがご馳走してくれたそうめんは、高級だったから、美味かったし!

優実子

えっ!いつもはスーパーのじゃん!いいなぁ〜

颯太

俺の方が羨ましい?

優実子

お互い羨ましいね!w

颯太

おう!www

優実子

あ、もうすぐで着くよ!おばあちゃんにも言っといてね!

颯太

はーい。待ってるよ。

もうすぐで着くよ。

優実子

うん。

私は、ドキドキしてる。 このトンネルを抜ければ、颯太に会える!楽しみだ。

窓の外を見ていたら、トンネルの入口に人が立っているのが分かった。

優実子

(あの人、なんだろう?)

そう思った次の瞬間、その人は車道に飛び出したのだ!!!

私は急いで母に言った。

優実子

お母さん!!!
車を止めて!!!!!!

え!

母は急いでブレーキを踏んだ。 その後停止した車から私はすぐに降りた。

ちょっと!優実子どうしたの!?

優実子

え!?どうしたのって、お母さん、あの人のこと見えなかったの?

何よ?なんもないじゃない!

先程人が立っていた場所や、飛び出して来た場所を見てみた。 だが、あの人はいなかった…

優実子

うそ!さっきはここに人がいたのよ?その人が急に飛び出してきて…それで!

も〜!やめてよね、びっくりしたじゃない。

優実子の見間違いなんじゃないの?お母さんには見えなかったし…。

優実子

…そうなのかな。ごめんね…

うん。いいんだけど、優実子大丈夫?

優実子

うん!ちょっと疲れてるのかもしれない…。

昨日あんなに寝てたのに?笑

優実子

もう!寝ても寝足りないの!笑

そうなのね笑

優実子

(私の見間違いだったのかな?)

私は、少し腑に落ちなかったが自分の見間違いだと信じて、おばあちゃん家へと向かっていった。

颯太

お!ばあちゃん、優実子が来たよ!!

優実子

(…!!颯太)

優実子

こ、こんにちわぁ〜…

おばあちゃん

あらぁ〜優実子〜。よく来たねぇ〜!まぁで、またべっぴんさんになってぇ〜。

颯太

だよな!その服よく似合ってるよ!可愛い。😁

優実子

(…っ!)

優実子

(こういうこと平気で言うんだから…)

優実子

(こっちは心臓がもたないわ!)

お母さんは照れてる私の顔を見て、笑った。

うふふ。颯太君、久しぶり。また身長伸びた?もう見上げるほどになっちゃったねぇ〜。

颯太

はい!身長5cm伸びて175cmになりました。まだまだ、伸びますよ!笑

前は優実子と同じくらいだったのに、男の子は変わるものね。

優実子

(ほんとだ。また大きくなった…。)

そう思って見ていると、颯太と目が合った。

颯太

なんだよ?なんか顔についてるか?

颯太

げ!まさか、さっきばあちゃんに内緒で貰ったみたらし団子のタレついてる!?

優実子

えぇー!!私の大好物のみたらし団子、食べちゃったのぉ〜泣

颯太

うそうそ笑 ちゃんと優実子のも取っといてあるよ。

優実子

なんなんだよ!笑

颯太

ごめんごめん。笑

優実子

(あ、今自然と笑えてる。さっきは緊張してたのに…。)

颯太は、こうやって人を笑顔にすることが自然とできる人。 そういう所も、全てが好きだ。

と、同時に、尊敬するところでもある。

おばあちゃん

はい、優実子。みたらし団子だよー。たぁんとお食べ。

優実子

わ〜!美味しそう!ありがとう、おばあちゃん♡

颯太

…なぁ、ちょっとちょーだい⊂(・ω・⊂)))トコトコ

優実子

ダメ!颯太は食べたでしょ?

颯太

ちぇ〜(・ε・`*)

颯太は頬を膨らませて、じっとこっちを見てきた。

優実子

(…その顔は反則……!!!)

優実子

分かったよ、一口だけね。

颯太

٩(ˊᗜˋ*)و♪

颯太は一口だけ食べて、幸せそうな顔を見せた。

颯太

おいし〜🎶

優実子

(…その顔も反則…!)

颯太

あ!そうだ優実子。
今年もあそこ行かない?

優実子

えぇ〜、やだよ。
去年も蚊に刺されたもん。

あそことは、おばあちゃん家の近くにある森のことだ。

毎年、カブト虫やクワガタ採りに行くのだ。

颯太

えぇ〜!行こうよ!
虫除けスプレーすればいいじゃんよ!

優実子

う〜ん…

優実子、行ってきな。
コソッ(もっと颯太君と近づけるかもしれないわよ?)

うちの母は、恋のキューピットになりたいらしい。

颯太

優実子〜…!

優実子

…はぁ。

優実子

もぉ〜分かったよ!
行けばいいんでしょ?

颯太

やった!じゃ、行こうぜ!

嫌だったのに、颯太の笑顔を見た瞬間、幸せになってしまう。

優実子

(…決めた!このタイミングで告白しよう!)

私はまだこのとき目の前の幸せで気づいていなかった…

この後、恐怖が待ち受けていることを……

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