優実子
母
優実子
母
優実子
母
颯太とは、おばあちゃん家の近くに住んでいる私と同い年の男子だ。
いつからか好きになっていた。 でも、家が遠いため長い休みの時にしか会えない。
いざとなると想いを伝えることが出来ない……そんな自分が嫌だから、今年こそは告白することにした。
優実子
母
こっちの方が颯太君も好きだと思うよ。あの子、確かアクティブな服装が好きだったわよね?優実子が「明日からアクティブな服着る!」って張り切ってたから、よく覚えてるわ。
優実子
颯太
優実子
颯太
優実子
颯太
颯太
優実子
颯太
優実子
颯太
颯太
優実子
優実子
颯太
優実子
母
優実子
母
優実子
母
優実子
優実子
優実子
私は、自分の顔が真っ赤になったのが分かった。
母
優実子
母
そうして母と私は他愛もない話をしながら、サービスエリアで食事をとった。
優実子
颯太
俺も食べてぇよ〜。
優実子
颯太
優実子
颯太
優実子
颯太
優実子
颯太
母
優実子
私は、ドキドキしてる。 このトンネルを抜ければ、颯太に会える!楽しみだ。
窓の外を見ていたら、トンネルの入口に人が立っているのが分かった。
優実子
そう思った次の瞬間、その人は車道に飛び出したのだ!!!
私は急いで母に言った。
優実子
車を止めて!!!!!!
母
母は急いでブレーキを踏んだ。 その後停止した車から私はすぐに降りた。
母
優実子
母
先程人が立っていた場所や、飛び出して来た場所を見てみた。 だが、あの人はいなかった…
優実子
母
母
優実子
母
優実子
母
優実子
母
優実子
私は、少し腑に落ちなかったが自分の見間違いだと信じて、おばあちゃん家へと向かっていった。
颯太
優実子
優実子
おばあちゃん
颯太
優実子
優実子
優実子
お母さんは照れてる私の顔を見て、笑った。
母
颯太
母
優実子
そう思って見ていると、颯太と目が合った。
颯太
颯太
優実子
颯太
優実子
颯太
優実子
颯太は、こうやって人を笑顔にすることが自然とできる人。 そういう所も、全てが好きだ。
と、同時に、尊敬するところでもある。
おばあちゃん
優実子
颯太
優実子
颯太
颯太は頬を膨らませて、じっとこっちを見てきた。
優実子
優実子
颯太
颯太は一口だけ食べて、幸せそうな顔を見せた。
颯太
優実子
颯太
今年もあそこ行かない?
優実子
去年も蚊に刺されたもん。
あそことは、おばあちゃん家の近くにある森のことだ。
毎年、カブト虫やクワガタ採りに行くのだ。
颯太
虫除けスプレーすればいいじゃんよ!
優実子
母
コソッ(もっと颯太君と近づけるかもしれないわよ?)
うちの母は、恋のキューピットになりたいらしい。
颯太
優実子
優実子
行けばいいんでしょ?
颯太
嫌だったのに、颯太の笑顔を見た瞬間、幸せになってしまう。
優実子
私はまだこのとき目の前の幸せで気づいていなかった…
この後、恐怖が待ち受けていることを……