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御影玲王
ｸﾞﾗｯ
千切 豹馬
ちょっ!!危な！
玲王から妙に親父くさい匂いがした
なんか顔も赤く染まっている気がする
千切 豹馬
玲王お前酒飲ん)))
玲王が千切の服の襟を引っ張った
千切 豹馬
ちょっ!! ｸﾞﾗｯ
玲王の名前を呼ぼうとしたらもう玲王の顔が目の前にあった
顔を遠ざけようと思ったがもう動くことができなかった
御影玲王
千切俺忘れたい アイツのこと
御影玲王
逃げたいんだ俺 忘れさせてよ
千切 豹馬
...何が起きても知らねーぞ
玲王は俺の服の裾をギュッと握った
彼氏と別れた後の女の様に
御影玲王
...ん
もう玲王と目を合わせた時には 手遅れだった
2人とも心に穴が空いた状態ですぐにでも何かで埋めたかったのだから
朝
俺が起きた時にはまだ隣にいた 玲王は寝ていた
千切 豹馬
(コイツ隈酷いな...)
御影玲王
ん...
御影玲王
ん...
御影玲王
(ここどこだっけ...確か國神に会いに秋田に行って...)
夜のことを思い出してしまった時に目が急にサーっと覚めた
御影玲王
(俺千切とヤッた？)
御影玲王
(俺凪のことが好きって言ったばっかなのに)
御影玲王
千切...!
千切 豹馬
おー玲王おはよう
御影玲王
おはよう...
千切 豹馬
帰る準備しとけよー新幹線のチケット取ってあるから
御影玲王
千切ごめん
顔が見えないから分からないけど多分嫌そうな顔をしてると思う
千切 豹馬
ごめんってなんだよ
千切 豹馬
別に気にしてねーよ
御影玲王
気にしてねぇって!!お前頭おかしくなったのか？
御影玲王
好きでもねぇ男なんだからこういう事するのはやめろよ
御影玲王
お前なら避けれただろ！
御影玲王
それか俺が可哀想だからっていう同情か？
御影玲王
嫌なら嫌って言ってくれよ...
自分が惨めで仕方ない
もう千切にも何も言えない
もし今後もただ行為をするだけの関係になってしまったら終わりだ
早く切ってしまいたい
御影玲王
なぁ何か言えよ...
千切 豹馬
好きなヤツに誘われて嫌って言うやつ居るか
御影玲王
...え？
千切がベッドに乗って俺の前にペタンと座った
赤い長い髪の毛の隙間から見える目は少し笑っているようにも見えるし寂しそうにも見えた
千切 豹馬
なぁ玲王
千切 豹馬
俺じゃダメですか？
千切の目はいつものおちゃらけた感じではなく真剣な目つきだった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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