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看護師
父
母
父
看護師
母
父
看護師
母
私は雨音という名前で生まれた。 最初は嬉しかった。素敵な名前と純粋にそう思っていた。
母
雨音
父
母
父
母
父
雨音
あんなに元気にそう言ってくれていた父は1ヶ月後、仕事帰りに突然亡くなった。車による衝突事故だったらしい。別れとは突然来るものだ。
母
雨音
この頃の私はまだこの時の母の感情や状況なんて分かっていなかった。なのに、何を思ったのかこんな時に限ってひとつの言葉を覚えた。
雨音
母
母
雨音
母
誰もが疑わずに平和が続くと思う。これは普通、永遠と続く。そんなの分からないのに……。
母
雨音
雨音
カバンを背負うとスキップしながら走りながら玄関のドア強く押し開ける。
母
雨音
友達
雨音
友達
雨音
友達
雨音
友達
雨音
友達
雨音
友達
雨音
雨音
雨音
雨音
雨音
雨音
母
看護師
看護師
母
母
看護師
母
看護師
母
雨音
母
雨音
母
大声で話すので、聞きたくなくても耳に入った。
母
雨音
母
雨音
最初は痛かったり苦しかったりなんて無かった。体が重くて動きずらくて、たまに気を失う事があるくらいだった。
母
雨音
母
でも日に日に酷くなって。
母
雨音
母
雨音
母
雨音
気を失う回数も増えたし、食事も喉を通らなくなって来ていた。
…そして数ヶ月が経った頃、
雨音
梅雨の時期の頃、夜中に目が覚めた。冷房がついているというのに、妙に暑く冷や汗をかいていた。
雨音
体を起こした途端酷い目眩と吐き気に襲われる。
雨音
声が出ない、苦しい。多分もう終わりだ、そう悟るとその瞬間焦りと恐怖が込み上げてきた。
雨音
母と話したいもっと、もっと、話したい事が!もっと、もっと!
バンッ
そんな強い思いからか、私の身体は勝手に動いていた。走って、病院の人達に見つからない様に足をとめず…。
雨音
雨音
アドレナリンが出て動けていた身体も長く続かず、私は土砂降りの中、倒れた。
雨音
夜夏
雨音
夜夏
雨音
夜夏
雨音
夜夏
苦しむ私に構わず、彼女は話を続けた。
夜夏
雨音
胡散臭い話に頭が混乱する。
夜夏
雨音
夜夏
雨音
夜夏
雨音
正直信じれなかった。でも少しだけ希望が見えた気がして私は小さく頷いた。
夜夏
雨音
夜夏さんが私の手を握った途端私の意識は途絶えた。