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彩りの無いセカイ。

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彩りの無いセカイ。

2 - 第一話 〜縋りたい気持ち〜

♥

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2022年09月17日

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あ、ありがと、う、
ございま、す…。

全然いいよ。
君、名前は?

…凛。
宮形…凛。

凛さん。
よろしくね。

僕は高橋 零。

れ、いさん…。

うん。
また何かあったら
呼んでくれたらいいよ。
A組にいるから。

え、そ、そん、な…。

迷惑だなんて
思わないよ。
怪我したら
駄目だからね。

それじゃ、また。

あ、は、はい…!

いつも、 誰かの優しさに 縋ることはやめていた。

縋ってしまったら、 彷徨いから抜け出せない 気がしたから。

それは、相手にも 私にも、 メリットがないから。

それは、相手も 分かったように 手を差し伸べられることは 無かった。

けれど、

彼の優しさには 縋ってしまいたいほど、

(暖かい…。)

た、だいま…。

凛。
お帰りなさい。
段差、気をつけてね。

お、お母さん…
身体弱いんだ、から、
寝てない、と。

いいのよ。

莉亜

お姉ちゃんお帰り!

り、あ?

莉亜

うん!

だ、だいま…。

莉亜

部屋まで着いて行くよ!

い、いよ。

そ、ういえば、
お父、さんの
お墓参り、どう、する?

莉亜

週末にでも行かない?
お母さんの通院帰りにでも!

莉亜、
友達、との、
約束、は?

莉亜

断ったよ?

何、で…?

莉亜

ん〜行きたいって
ほどじゃ無かったし〜?

…そ、か。

母は昔から、 身体が弱かった。

不治の病だった。

父は通勤中の 事故で亡くなって、

今は、妹含め 3人で暮らしている。

もうすぐ父の命日。

私は、父の顔を 見たことはなかったけど、

私よりも一回り 大きくて、暖かい手で 撫でてもらったのを 今でも覚えている。

妹が生まれてすぐ、 亡くなってしまった。

父によく言われていた 事があった。

"人に優しくすれば、 いずれは自分に返ってくる。"

その言葉をいつも 信じて、 自分ができる程度に 皆に優しくした。

いつか、 そうなる日を信じて、 私は誰かに優しくした。

翌朝

あ、凛さんおはよ。

お、はよ、
ござ、います…。

あ、段差大丈夫?

あ…すいま、せん。

全然いいってw
気にしないで。

教室まで
一緒に行こ?

あ、は、はい…。

彩りの無いセカイ。

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コメント

1

ユーザー

皆様優しい…最近不穏な物語を読むことが多い(ように感じていた)ので心が温まりました… 素敵です…! 主様も御無理はなさらず。応援しております😌

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