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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

お父さんの「お前なんかいらない」

という言葉はずっと私の中で 消えない傷だった

でもyanくんが"守る"と言ってくれた時

何かが少しだけ変わった気がする

et

......守る、か....

そんなことを言われたのは 初めてかもしれない

私は校舎裏の出来事を思い出しながら 教室の窓際に座っていた

いつもなら座って過ごすだけの時間が

今日は少し違って感じる

昼休み、私はいつものように 屋上へ向かった

扉を開けるとすでにyanくんがいる

yan

あ、etさん!今日も来てくれると思ってました!!

彼は笑顔でこちらを振り返る

その無邪気な顔を見て、 少しだけ口元が緩む

et

....毎日いるの?

yan

etさんが来るなら俺も来ますよ

彼の言葉に胸が少しだけ暖かくなる

et

.....変な人

yan

それ、もう褒め言葉に聞こえてきました(笑

yanくんはいつものように笑い 私はそれをいつものように受け入れる

yan

そういえばetさん

et

.....何?

yan

最近ちょっとだけ表情が柔らかくなった気がします

その言葉に私は驚いた

et

......そうかな

yan

はい!前はもっとクールっていうか近寄りがたい感じだったのに。

yanくんが真剣にいうので 思わず笑いそうになる

et

.....別にそんなつもりはないけど

yan

でも、それってきっと、etさんが変わろうとしてるからじゃないですか?

彼の言葉に胸が少しざわつく

変わろうとしている....私が?

etさんの表情が少しだけ柔らかくなってきたのは嬉しい変化だった

でも、きっとまだまだ孤独を抱えている

俺がちゃんとそばにいれば etさんはもっと笑えるようになるかな

そんな希望を胸に俺はetさんをみつめた

昼休みが終わり、教室に戻った私は ふとした不安に駆られた

家に帰るとまたお父さんの 冷たい視線や言葉が待っている

et

.....帰りたくない

その呟きが思わず口から漏れた

あの家にいると何もかもが嫌になる

鞄を握りしめながら、私はまた、 どこか静かな場所を探そうと決めた

放課後、私は校舎裏を歩いていた

すると、またyanくんが現れた

yan

etさん、どうしたんですか?

et

.....別に、何も

yanくんの問いに、私は短く答えた

yan

もしかして、家に帰りたくないんですか?

その言葉に心臓が一瞬止まった気がした

et

.....なんでわかるの?

yan

なんとなく、そんな気がしたんです

yanくんは真剣な顔で私を見ていた

yan

俺、帰りにちょっと寄り道しようとしてたんですけど.....一緒に行きませんか?

その言葉に、私は思わず目を丸くした

et

.....どこに?

yan

秘密です!

彼の笑顔に少しだけ心が軽くなる

et

いいよ

彼と一緒に歩き出したその瞬間、胸の中に小さな光が差し込んだ気がした。

私はもう一度歩いて、君とその先の未来を目指すよ。

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コメント

1

ユーザー

yanくん好きすぎる... 続き楽しみです!!待ってます!!

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