限界だった
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
我慢して、我慢して、我慢した
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
カチリとスイッチを入れると 現在の"愛用恋人"は 無機質な音を立てて動き出す
ゴクッと喉を鳴らし それを自分の中へと埋めていく
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
誰でも良いから本物の
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
本物の"アレ"で
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
この寂しさを埋めてくれ
ザワザワと賑わう大学の食堂で
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
成瀬 遥は 大きな、大きな溜め息を吐いていた
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
呆れた様に友人が声を掛けてくれたが 俺はぐでんと机に突っ伏した
何にこんな悩んでいるかといえば あの事以外、他に無い
友人
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
俺がゲイである事は 一部の友人にはカミングアウトしている
警戒されるのは嫌だけど 隠して窮屈な生活を送る方が嫌だった
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
最近、独りで慰めるのも 悲しくなってきた
自分がゲイだと自覚してから 早いもので10年くらいになる
そして、自分が受け入れたい側だと ハッキリと自覚したのは6年前
そこから独りで何度か試すうちに 後ろじゃないと上手くイけなくなった
悲しい事に 世の中、そう簡単に同性の恋人は 作れないらしい
色々と拗らせて20歳を迎え 俺は今、人肌恋しくて仕方がない
最近では特に酷く その原因には思い当たる奴が居る
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
友人
友人
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希
間違いなくコイツが原因で 俺の体はバランスを崩した
この日 俺は忘れ物を取りに 講義室へと向かっていた
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
午前講義が終了し 生徒も講師も昼休憩に入る時間だった
その為、講義室が並ぶ棟には ほとんど人が居ない
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
忘れ物を見付け 帰ろうと思ったその時
ー...良いん...ない?
ガチャッ
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
部屋の外から声がしたと思ったら 前方の扉がノックも無しに開いた
俺も入る時にノックはしなかったけど
俺は驚いて、咄嗟に机の影へと しゃがみ込んだ
入ってきたのはどうやら男2人組
最初は昼寝でもしに来たのかと そう考えていたのだが...
ガタッ...カタン
...め...ほんとに...
大丈夫、だ...ら
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
やましい事は何も無いんだし すぐに部屋から出れば良い
だが
こちらにやましい事が無くても 向こうにあった場合はどうだろうか
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
入ってきた2人組は あろうことか愛を育み始めたのだ
そう 男2人の内、1人が三谷である
三谷は大学1のイケメンと言われ その存在は知っていた
ただ 女も男も来る者拒まずとゆう噂もある
そんな人肌に困らなさそうな三谷を 俺は勝手に毛嫌いしていた
怒りに任せて飛び出してやりたい
だけど変な問題になったら面倒臭い
そんな気持ちを持て余し 俺は机の影で震えるのだった
あの後
結局、行為が終わるまで 俺はコソコソと隠れる羽目になった
理不尽な状況に立たされて めちゃくちゃムカついている
けど
それと同じくらいに 羨ましく思ってしまったのだ
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
それから、人肌恋しいゲージが 格段に上がってしまった
友人
友人
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
何でこんなにも 三谷が懐いてきたのか全然分からない
懐いてきたとゆうか 顔合わせると何か色々誘われたりしている
三谷はそのイケメン面のせいで やたらと目立つから 俺まで注目浴びてるみたいで落ち着かない
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
友人
友人
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
友人
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
三谷 洸希(ミタニ コウキ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
成瀬 遥(ナルセ ハルカ)
こうして
友人のありがた〜い迷惑のせいで 俺は三谷とお泊まり(清掃) する事になってしまったのだった
つづく
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