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僕と相方の

さとみくんは

別に付き合っている訳ではないのに

たまに夜の関係になる事がある。

いや.......

夜の関係とは言い難い。

さとみくんが

一方的に僕を

イかせようとしてくるだけだ。

さとみくんは

指しか入れてくれない。

「挿れて」とか

「もっと酷くして」とかも

言ってはいるんだけど

それでもさとみくんは

さとみ

俺は女しか抱けないからさ。

の一点張りだ。

じゃあ僕との関係はなんなの?

そう聞いても

まともな返事が返ってこない。

僕達はこの関係を

いつまで続けるんだろう。

毎回そう思う。

今日だってそうだ。

さとみくんの家に

来たかと思えば

さとみ

ころん、ケツ出せ。

そう言われる。

僕が黙って脱いで

仰向けになれば

一方的に

穴を弄られる。

ころん

んっ.......さ、さとみくんっ

さとみ

あれ、お前まだイかねーの?

さとみ

何回もやってったか、もう慣れたよな。

そう言いながら

穴にいれた細長い指を

激しく動かす。

こうやって

さとみくんはいつも

僕だけイかせて

楽しんだ挙句

終わったら

セフレの女の子の所へ

行ってしまう。

今日も多分

涙で顔を濡らした

僕の事を

鼻で笑い

ティッシュさえも与えてくれずに

どこかへ出掛けるに決まってる。

ころん

や、やめ.......さ...さとみくっ、そこだめぇ////

無駄な事を考えても仕方ない。

今はただとりあえず

静かに喘いでいればいいのだ。

さとみくんは

僕が気持ちよくなれる所を

知ってるし

最近はそこばかり

触ってくるので

少し嫌気がさす。

だがそんなことを考える

理性はもう残っていない。

快感と痛みが

僕の身体中に走る。

僕は驚いて

シーツを強く握る事しか

出来ないのだ。

僕をこんなに

めちゃくちゃにした挙句

この人はこれが終わったら

女と会うんだ。

僕はよく知っている。

朝か夜かよく分からない

時間帯に帰ってくる

さとみくんからは

甘くて強い香水の香りがする事を。

さとみ

ころん、今日はよく耐えてんじゃん。

ころん

.......!

ころん

んぅ.....やっ、そこだ....め..../////

この言葉を最後に

僕はシーツに

白い液体をぶちまけて

この行為は幕を閉じた。

いい加減

指しかいれないの

やめて欲しいんだけどな.......。

そう思うが

もちろん彼に

届くはずがない。

重い体を起こして

ぼんやりと

部屋を見渡すと

さとみくんは既に

女に会う準備が整っていた。

僕とそういう事する時は

楽な格好をしているのに

女の子に会う時は

綺麗な服に着替える

さとみくんが嫌いだ。

さとみくんなんか

大嫌いだ。

大嫌いなはずなのに.......。

ころん

.......さとみくん、行かないでよ。

自分でも驚くほど

大きな声を出してしまった。

さとみくんは顔色1つ

変えずに僕から目を逸らし

洗面所の方へ向かっていった。

悲しみで涙が出そうになるのを

堪えて

ティッシュに手を伸ばしたが

生憎それは空き箱だった。

急に頭に一気に血が上って

空っぽのそれを

床に思いっきり投げつける。

さとみ

物に当たるな、ころん。

空き箱を拾い上げたのは

さとみくんだ。

そしてさとみくんは

新しいティッシュで

僕の体を優しく拭いてくれる。

ころん

別にいいよ、さとみくん。

ころん

僕一人で出来るから。

さとみ

寂しいんだったら、もっと早く言えよ。

ころん

え?

ころん

べ、別に寂しくないしっ.......。

ころん

そ、そんなことより、早く女の子の所行った方がいいんじゃない?

間違いなく

行き先は女の子の所だと

言わんばかりの服装の

さとみくんは

さとみ

こんなもんか。

そう言って

玄関の方へ向かっていった。

さとみ

じゃあ、お望み通り女のとこ行ってくるから

さとみ

悪いけど、さっきの続きしたいんだったら、夜まで待ってて。

そしてさとみくんは

今度こそ

部屋から出て行った。

完全に

さとみくんが

いなくなったのを確認し

悔しさと悲しさの感情で

もう溢れている涙を零しながら

自分を慰める。

ころん

うっ.....バ、バカァ.......さとみくんのばかぁ.....!

僕以外誰もいない部屋には

僕のうめき声が

響き渡ったのだ。

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コメント

19

ユーザー

え?すきぃ

ユーザー

連載ブクマ失礼します!

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