コロンと、夢の塊を口の中で転がす
君がくれた夢
ピーチ味の 飴玉を
「これあげるよ、この前作ったんだ」
そう言って包み紙を私に手渡した
淡い、桃色の包み紙を
中学生から、高校生まで
ずっと、ずっと片想い
キラキラと水滴のように輝く君と
何もかも普通な私は似合わないと
「絶対に」そう思い込んでいた
そんな君がくれた夢の塊は
ほのかに甘く、そして確実に小さくなっていた
今日も、明日も片想い
「恋色のピーチ」
ゆっくりと、転がして
儚く、淡く消えていく
「どうか」
「飴玉は消えても」
「この想いは消えないで欲しいな」
パリン
コメント
7件
久しぶりに見たけどやっぱこの話好き。自分と重ねてるからかな?w僕も大切な人に1回だけ飴貰ったことある。幸せすぎて食べられなかったけど(今は残り1個だけ残してる)
最後のパリンが自分で割っているのか割れてしまったのか気になる…。つかやっぱ書くの上手すぎると思うんですよね( ᐛ👐) パァ
飴玉を夢の塊に例えてるのが素敵🙄✨ めちゃくちゃ勝手な考えだけど、最後の『パリン』って音が自分の想いだけじゃなくて気持ちまでなくなってしまいそうな気がして切なさを感じた……😢