小林
ったく先生よ!先生が補習に来いって言うから、放課後わざわざ時間空けて来てるんだぞ
小林
なのに、鍵閉めるとかないぜ
神野
悪いわるい。ちょっと大事な書類を処理してたもんだからな
私は急いで教卓の下に隠れた
危機一髪とはまさにこの事
教卓の下で息を潜めながら、下着をつけた。
神野
小林、簡単なミニテストを用意したから解け
小林
へーい。俺、理科苦手だからな。0点とったらごめんちゃい
神野
0点だったら承知しない
小林
おー、怖い。俺、びびって小便したくなってきたわ
小林
トイレ行ってくる
神野
トイレでカンニングとかするなよ
小林
しないしない。なんならトイレまで見張りにくる?
神野
いかん。早くいってこい
小林は、補習室から出て行った
前野 もみじ
先生…
神野
いいから早く帰れ
前野 もみじ
うん。じゃあね
もみじは急いで補習室を出た
家に着くと、夕飯が用意してあった。
母
もみじお帰り。今日はあんたが好きなカレーだよ
前野 もみじ
やったー嬉しい
本当はそれほど好きではない
たまにはもっと豪勢な物が食べたい
必死にやりくりしている母の前で、死んでもそんな事は言えないけど…
母
おいしい?
前野 もみじ
とっても
母
もみじちゃんはさ、生まれてから一度もお母さんやお父さんに文句を言った事がないけどストレスとか抱えてない?
前野 もみじ
平気だよ
母
そう…あなたって本当にいい子ね
母
気の強い私達夫婦から、こんなに心の綺麗な子ができるとは思わなかったわ
前野 もみじ
そんなに褒められると照れちゃうな
前野 もみじ
私、そろそろ勉強しなきゃ
前野 もみじ
後で食器は洗っておくから、そのままにしておいて
母
いいわ。お母さんがやる
母
勉強してらっしゃい
前野 もみじ
はーい
部屋のドアに鍵をかける
もみじは勉強デスクの上に飾ってある、鏡に向かって唾を吐き捨てた
前野 もみじ
何がいい子だよ…
前野 もみじ
はあ、疲れた
ベッドに横になりうつ伏せ状態のまま、神野先生との出来事を振り返った
「本性がバレるって快感」もみじはそんな事を考えていた。
前野 もみじ
先生とまた秘密の時間を過ごしたい。そして最後まで…
あの時、小林に邪魔さえされなければ先生と最後まで出来たのに!くっそ、死ねよ小林
あの時、小林に邪魔さえされなければ先生と最後まで出来たのに!くっそ、死ねよ小林
もみじは先生と二人きりの時間を作ろうと必死に計画を練った
続く