20x×年
あの事件から2年が経った。
沼男は増え続けてる 今や世界規模に
それでも……それ以上にあの日……
あの日。
私の側から春が居なくなった日。
きっと一生忘れることは無い。
ずっと
ずっと一緒だと思っていたのに
……春は……
……どうして私を避けるの?
春が居ないと……
私は……
寂しいよ……
ミミ
風が当たって肌が冷たい。
人が多い道を一人歩き進む。
桜の花弁が舞っている
……もう……春なのね。
桃色の花弁
それを見るとどうしても彼の……
春のことを考えてしまう
ミミ
そう言った私の声は震えている
私は
貴方を……春を
ずっと探し続ける。
何年経っても
この想いを貴方に伝えるために
好きだって。
言うために。
蒲郡さん
ミミ
蒲郡さん
ミミ
蒲郡さん
ミミ
蒲郡さん
蒲郡さん
ミミ
ミミ
ミミ
あぁ……
目の前が涙で霞む
蒲郡さん
蒲郡さん
蒲郡さん
私の頭を撫でて励ましてくれる
蒲郡さんの手はとても暖かかった
ミミ
涙をぐっと堪える
蒲郡さん
コーヒーを渡してくれる
それをひと口飲む
ミミ
蒲郡さん
ミミ
蒲郡さん
蒲郡さん
ミミ
今でも……やっぱり
春に……
あの事件から……あの日から
随分と経った
だけどそれ以上に
もう2年も前の事
思い出すと胸が締め付けらられるように痛む
あの日
俺がミミの元から離れた日
明確に覚えている
俺を止めるミミの声
涙を必死に堪えながら俺を止める声
事務所から
あの部屋から出て
目から流れ出る涙を放ったらかしにして
逃げ続けてる。
もう合わせる顔がない
俺は
最後の最後で俺は自分の正義を
正義を曲げたから
ミミの正義にそぐわない事をしたから
一緒に
ずっと一緒に
ミミと過ごす資格がもう俺には無い
だから俺はミミに見つからないようにしないと
春
だけど……
……俺だって
春
俺だってミミとずっと一緒に居たかった!
これからも二人で一緒に
笑って
泣いて
喧嘩して
平和に過ごしたかった
それが例え偽りの平和だとしても!
……ミミを……
ミミを幸せにしたかった……ッ
ああ……やっぱ俺……
春
春
解ってる
もう会うことは無い。
……そうだとしても
それでも
やっぱりミミに……
コメント
36件
まじ春ミミしか勝たん(((殴 やっば文才ありすぎじゃん神かよ神だわめっちゃすき
( ˆᴘˆ )ンン!!まだ見てないけど、神やな(◜௰◝)