学園祭も終盤。 空が群青に染まり始める頃、校庭には灯りがともり、やわらかい音楽が流れ出す。
そう、今日は後夜祭。
◯◯
ライトアップされた校庭に、〇〇は思わず声をもらす。 飾り付けられたイルミネーション、焚き火の火、そして体育館から流れるBGM。 まるで映画のワンシーンみたいだった。
と、そのとき一
目黒
背後から声がする。 振り返ると、制服のまま、手にペア用の光るリストバンドを持った目黒蓮が立っていた。
目黒
少し照れたように笑うその姿に、胸がきゅっとなる。
目黒
◯◯
目黒
少しだけ沈黙が流れる。 でも、それは居心地の悪い沈黙じゃなかった。むしろ、言葉にしなくても心が通じているような、穏やかな間。 そして目黒が、そっと手を差し出した
目黒
◯◯
〇〇は、静かに手を重ねた。 大きくて、あたたかくて、包み込むようなその手。握られた瞬間、心までじんわり温まる。
目黒
ゆっくり歩きながら、目黒がぽつりと話し始めた
目黒
目黒
言葉が少し途切れる。
目黒
校庭の光が、彼の横顔をやわらかく照らす。
目黒
◯◯
迷いはなかった。
◯◯
目黒が小さく笑う。
目黒
◯◯
そうやって笑い合いながら、手は自然と、もう一度ぎゆっと結ばれた。 周りでは、他のペアが踊ったり、焚き火を囲んでいたりする
でも、ふたりの世界には、音楽よりも、光よりも、静かで確かな"気持ち"が流れていた。
目黒
◯◯
後夜祭の終わりを告げる音楽が、そっと二人を包み込む。ふたりの"恋"が、そっと動き出した夜だったー。
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最高です!続きがどう展開していくのか楽しみです!