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橘靖竜
病院に運び込まれたチカであったが、入院してから数日、まだ顔半分の包帯は取れずにいた。
心配したクラスメイトは見舞いに来てくれたが、しかしチカがこうなってしまった原因を作ったミホは、いまだに顔を出さない。
クラスメイト
チカ
見舞いに来てくれたクラスメイトと一通り話を終え、そろそろ面会時間も終わる頃。
チカはあえて聞いてみることにした。
チカ
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
チカ
クラスメイト
最初から個室であるし、声をひそめなくとも聞いている人などいない。
しかし、クラスメイトは声をひそめた。
クラスメイト
チカ
クラスメイト
クラスメイト
チカ
チカ
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
チカ
チカ
クラスメイト
面会終了時間になる。
クラスメイト
クラスメイト
チカ
クラスメイトが出て行ってしまった病室は、なんだかえらく寂しく、そして静かだった。
チカ
チカ
ミホのことを信じてやりたい反面、クラスメイトから聞いた噂にショックを受けるチカ。
それから退院まで、一度もミホは見舞いに来なかった。
自宅療養になっても、一度もミホは訪れなかった。
――人間不信となってしまったチカは、その日を境に心を閉ざしてしまったのであった。
ミホがインフルエンサーとして活躍したのを知ったのは、それから数年後のこと。
【断罪の魔女】への出演を決意する数日前のことだった。
ミホ
ミホ
ミホ
画面の向こう側のミホは、何点かの美容品を紹介すると、画面に向かって乾杯をした。
彼女の言葉に反応するかのようにコメントが上がり、同接人数も増え続ける。
チカ
引きこもりになってしまってから数年。
今もまだ家の外には出られない。
しかし、その原因を作ってしまった本人は、インフルエンサーとしてネットで人気者。
しかし、チカはもうミホのことを許していた。
わざと塩酸をかけたかもしれないというのも、あくまでも噂だった。
一度も見舞いに来ず、今現在に至るまで謝罪がないのも、きっと心に大きな傷を負ってしまったから。
チカはそう思っていた。
そう、偶然にもインフルエンサーとして活躍する彼女を見つけ、この日の配信を見るまでは。
ミホ
配信の話題は、今だからこそ言えること――という内容のものだった。
最初こそ、コメントを拾い上げ、リスナーの懺悔を取り上げていただけだったのだが、酒が回ったのか、3本目を開けた辺りで、ミホが急に口を開いた。
ミホ
ミホ
コメント欄には、茶化しながらも、いわゆる【w】なる嘲笑の象徴が並ぶ。
ミホ
チカ
ベッドに体育座りなり、呆然と見つめるタブレットの画面。
ミホ
ミホ
本人は悪びれもせず、手を叩いて喜んでいる。
ミホ
ミホ
コメントでは【よくばれなかった】などの書き込みが。
ミホ
ミホ
コメント【謝りはしたのか?】
ミホ
ミホ
ミホ
ミホ
そして、鬱陶しいほどの引き笑い。
手を叩いて喜ぶ、かつての親友の姿に耐えきれず、チカはタブレットの画面を消した。
――これが、彼女に出演を決意させた瞬間だった。
ユエ
ユエが手を差し出した先にあったタイマーがカウントダウンを始める。
ユエ
ミホ
ミホ
ミホ
ミホ
ミホ
ミホ
ミホ
チカ
チカ
包帯を巻いた顔の半分。
取り返しのつかないことをやってしまったことは、間違いない。
ミホ
ミホ
チカ
ミホ
ミホ
ミホ
チカ
チカ
チカ
ユエ
ユエはそう言うと、指を鳴らす。
すると、どこからかスタッフが姿を現し、ミホの前に机を置く。
そして、机の上には【A】のラベルが貼られた瓶と【B】のラベルが貼られた瓶が並べられる。
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ミホ
ミホ
ミホ
ユエ
ユエ
ミホ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
チカ
ユエ
ユエ
ユエ
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