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the 青・春だね✨ そして皐月さんが美容師だったとは…!((そこ?
ラムネってThe夏!!って感じがするよね……! 投稿頻度高いですけど、無理はしないで下さいね?!( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
どす恋さん来た!←皐月さんな 結末が楽しみ...←そこを楽しみにするんかい バイト代弾んでって...ちゃっかりしてるな文月さんよ...()
もらったアイスを食べ切った後も暫く縁側から立ち上がる事なく話は続いた。
文月
弥生
文月
文月
弥生
文月
弥生
会話の内容は本当にどうでもいい事ばかりだった。 お互いの年齢、バスケ以外の趣味、好きな食べ物の話等々大した話はしていないのに何だかすごく楽しく心地よく感じた。
弥生
文月
文月
文月
弥生
文月
文月
ほんの数分だけだったが弥生との1on1は紛れもなく楽しかった。
弥生
文月
文月
弥生
文月
弥生
文月
弥生
お互い少し照れ臭そうにこれからお互いの都合さえ合えば毎日練習をすることを約束した。
文月
弥生
文月
弥生
文月
弥生
文月
皐月
文月
弥生
その後、弥生の家で夏野菜をふんだんに使ったカレーをご馳走になり皐月さんと一緒に帰ってきたおばあちゃんと家に戻った。
それからの日々は充実していた。
朝から弥生と皐月さんと畑に行って作業して家に帰り弥生が学校から帰ってくるまで勉強、弥生が帰って来たらバスケの練習をして晩御飯を食べて寝る。 寝るまでも間もお互いの連絡先を交換していたのでメッセージのやり取りや電話等を繰り返していた。
時折、弥生が早く帰ってきた時は弥生の案内で村の中を一緒に歩いて回ったりしていた。
弥生は話好きで学校での事や友達の事、家族の話なんかをいっぱい話してくれ2人でいる時の会話が尽きることはなく心から楽しい時間だと思えた。
弥生は学校まで片道1時間弱電車で通っていて最寄りの友達も二駅先で遊び相手が少なく、弥生も俺と一緒にいるのが楽しいと言ってくれていた。
8月も中盤に差し掛かりお盆直前のある日、いつもの様に弥生の家で練習している俺達に皐月さんが声をかけてきた。
皐月
文月
皐月
文月
皐月
皐月
文月
皐月
文月
皐月
文月
皐月
文月
皐月
弥生
文月
弥生
文月
弥生の家はある程度裕福そうであると思っていたが皐月さんがどんな仕事をしているかは聞いたことがなく、初めて知った皐月さんの職業に俺は動揺が隠せないでいた…。
なぜなら…。 皐月さんの見た目からして美容師なんて職業は想像もつかなかったから…。
文月
皐月
弥生
大きな体と大きな手、日に焼けて健康的な肌と嫌でも目立つスキンヘッド…。 そんな外見の人に美容師要素を見つけるのは至難の業だろう…。
文月
皐月
文月
ある意味でこの夏1番の衝撃だった…。
そして夏祭り当日。
俺はきっとこの祭りに来ている人達の中で1番汗をかいているに違いないと思っていた。 なぜなら、目の前には熱せられた大きな鉄板に背後からこれでもかと照らされる投光器の熱。
文月
客
文月
皐月さんの店の屋台とはお好み焼きとたこ焼き両方を取り扱うお店だった。 たこ焼きに関しては皐月さんのお店の人が担当しお好み焼きは俺と皐月さんで回していたが、皐月さんが仕事関係で席を外しており接客と調理の両方を今任されている。
文月
昼前からずっとお好み焼きを焼いているせいかかなり慣れた手つきでひっくり返したりできる様になっているが、夕飯時と打ち上げ花火前と相まってお客が耐えない…。
ある程度ストックを焼いてはいたがそれもすでに出し尽くしてしまっており俺は絶えず焼き続けないといけない状態になっていた。
文月
そんな時次のお客が注文を入れてきた。
弥生
文月
注文の声に鉄板に向けていた視線を上げるとそこには浴衣姿の弥生がいた。 後ろには友達だろうか同年代ぐらいの女の子が2人ほどいた。
文月
弥生
文月
弥生
文月
浴衣姿の弥生はいつも見ている姿と違いどこか大人っぽくつい見惚れてしまうほどだった。
弥生
文月
弥生の姿に見惚れ少し話をしている間に鉄板の上のお好み焼きが少し焦げてしまった。
弥生
文月
弥生
後ろがつかえていたこともあって弥生は受け取るとすぐにその場を離れでしまった、少し寂しい気もしたがすぐに次の客の注文があったためそんな事を考えてる暇などなくなってしまう。
そして、まだまだ途切れそうにない注文をこなしている時、轟音と共に空に大きな花が咲いた。
花火も終わり祭り自体が終わり後片付けを始めようとしている頃にようやく皐月さんが帰ってきた。
皐月
文月
皐月
皐月
文月
皐月
そうして、後を皐月さんに任せて俺はヘトヘトの状態で家路に着こうと駅に向かって歩き出した。
弥生
駅までもう少しの場所にある公園で俺の背後から呼びかける声が聞こえる。
文月
弥生
よく見ると少し小走りで探しに来てくれのか弥生は少し息を切らせている。
文月
弥生
文月
弥生
そう言って弥生が差し出したのはナイロン袋に入ったイカ焼きとラムネだった。
文月
弥生
文月
そして、祭りが終わった後まだ騒がしい公園のベンチに座って弥生が持って来てくれた差し入れを食べることにした。
ポン!という音とともにビー玉が落ち乾いた喉にラムネの炭酸が痛いぐらいに染み渡る。
文月
弥生
隣でニコニコと微笑む弥生の顔を見ると少し照れ臭く感じ目線を逸らしてしまう。 周りはまだまだ騒がしいが2人きりのこの時間がとても幸せに感じた。
そして、俺はこの時に気付いてしまった。 俺の中に弥生に対する特別な感情が芽生えていたことに…。