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コメント
6件
もしかして廉を56してる…?
メイ
メイ
クロ
クロ
メイ
クロ
雨の雫がぱつぱつと傘に跳ねる。
俄雨だと思っていたそれは、思ったよりしっかり降っていた。
メイ
メイ
クロ
メイ
アイスで身体を冷やしたせいか、
余計にじめじめした空気を感じる。
やっぱり、梅雨は苦手。
行き交う人の足音が水を纏ってぴちゃぴちゃ音を立てている。
喋り声と相まって、まるで音楽みたいだ。
メイ
クロ
メイ
クロ
クロ
メイ
人々と雨が奏でる音楽に、雑音が入った。
重いもので何かを殴る、鈍い音。
不謹慎なその音に、少し不快感を覚える。
メイ
メイ
クロ
クロ
メイ
クロ
クロ
メイ
クロ
クロ
クロ
─確かに、ここは少し治安が悪い道だ。
でも、僕はほっとかないぞ。
音の出処に向かって雨の中、
僕は走る。冷たいけど。
メイ
クロ
メイ
メイ
クロ
箱やごみ箱に隠れながら、辺りを探してみる。
すると、クロが何かを視界に捉えたようだ。
驚愕した表情を浮かべて、手招きの動作をする。
メイ
クロ
メイ
顔を出してみると、確かに見覚えがある黒髪。
伊織
辛そうに顔を歪めている。
返り血が付いている先輩の足元には、血溜まりができていた。
足元には、…人?
クロ
メイ
メイ
今日星座占いで最下位だったのは、 こういうことだったかもしれない。
屋根から垂れた雨の水滴が、 運悪く僕の頭のてっぺんに落ちたのだ。
伊織
クロ
メイ
伊織
ひそひそと話をしていた僕らに、 血が付いたパイプが向けられる。
目がばっちり合ってしまった伊織先輩は目を丸くした。
伊織
メイ
クロ
伊織
伊織
…伊織先輩が、膝から崩れ落ちた。
息が荒くなっている。
メイ
クロ
伊織
伊織
メイ
クロ
クロ
メイ
メイ
メイ
メイ
クロ
部屋の時と同じ、香水の甘い香りがした。
ぐったりとクロに寄りかかる先輩は、もう寝てしまっている。
クロ
メイ
クロ
メイ
メイ
メイ
メイ
クロ
伊織先輩の額に手を当ててみる。
雨と熱のせいで、
冷たいのか熱いのか、よく分からなかった。
続