この作品はいかがでしたか?
51
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メイ
メイ
クロ
クロ
メイ
クロ
雨の雫がぱつぱつと傘に跳ねる。
俄雨だと思っていたそれは、思ったよりしっかり降っていた。
メイ
メイ
クロ
メイ
アイスで身体を冷やしたせいか、
余計にじめじめした空気を感じる。
やっぱり、梅雨は苦手。
行き交う人の足音が水を纏ってぴちゃぴちゃ音を立てている。
喋り声と相まって、まるで音楽みたいだ。
メイ
クロ
メイ
クロ
クロ
メイ
人々と雨が奏でる音楽に、雑音が入った。
重いもので何かを殴る、鈍い音。
不謹慎なその音に、少し不快感を覚える。
メイ
メイ
クロ
クロ
メイ
クロ
クロ
メイ
クロ
クロ
クロ
─確かに、ここは少し治安が悪い道だ。
でも、僕はほっとかないぞ。
音の出処に向かって雨の中、
僕は走る。冷たいけど。
メイ
クロ
メイ
メイ
クロ
箱やごみ箱に隠れながら、辺りを探してみる。
すると、クロが何かを視界に捉えたようだ。
驚愕した表情を浮かべて、手招きの動作をする。
メイ
クロ
メイ
顔を出してみると、確かに見覚えがある黒髪。
伊織
辛そうに顔を歪めている。
返り血が付いている先輩の足元には、血溜まりができていた。
足元には、…人?
クロ
メイ
メイ
今日星座占いで最下位だったのは、 こういうことだったかもしれない。
屋根から垂れた雨の水滴が、 運悪く僕の頭のてっぺんに落ちたのだ。
伊織
クロ
メイ
伊織
ひそひそと話をしていた僕らに、 血が付いたパイプが向けられる。
目がばっちり合ってしまった伊織先輩は目を丸くした。
伊織
メイ
クロ
伊織
伊織
…伊織先輩が、膝から崩れ落ちた。
息が荒くなっている。
メイ
クロ
伊織
伊織
メイ
クロ
クロ
メイ
メイ
メイ
メイ
クロ
部屋の時と同じ、香水の甘い香りがした。
ぐったりとクロに寄りかかる先輩は、もう寝てしまっている。
クロ
メイ
クロ
メイ
メイ
メイ
メイ
クロ
伊織先輩の額に手を当ててみる。
雨と熱のせいで、
冷たいのか熱いのか、よく分からなかった。
続
コメント
6件
もしかして廉を56してる…?